Sさん(87歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所している。下肢筋力の低下によって、歩行時につまずいたり、ふらついたりするようすが見られる。Sさんは「できるだけ歩いて生活し続けたい」と望んでいて、この希望に基づいて長期目標が設定された。また、短期目標は「転倒しない」と設定された。
この長期目標・短期目標に応じた支援内容・方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:居室の床にセンサーマットを敷く。
2:職員と施設内を散歩する。
3:車いすを使用する。
4:歩行時にはスリッパを履く。
5:日中は居室で過ごす。
答:2
1:誤り。センサーマットは離床を感知するものであり、「できるだけ歩いて生活し続ける」「転倒しない」という2つの目標には適さない。
2:正しい。職員と施設内を散歩することは、「できるだけ歩いて生活し続ける」「転倒しない」という2つの目標に適した支援内容である。
3:誤り。車いすを使用すると下肢筋力を低下させてしまうため、「できるだけ歩いて生活し続ける」という目標には適さない。
4:誤り。スリッパを履くと転倒しやすくなるため、「転倒しない」という目標には適さない。
5:誤り。居室で過ごす時間が長くなると下肢筋力を低下させてしまうため、「できるだけ歩いて生活し続ける」という目標には適さない。