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労働衛生
H21前期-問11
厚生労働省の「職場における喫煙対策のためのガイドライン」に基づく喫煙対策の進め方に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:施設・設備面の対策として、喫煙室を設置し、これが困難である場合には、喫煙コーナーを設置する。
2:喫煙室又は喫煙コーナーには、喫煙対策機器として、たばこの煙を除去して屋内に排気する方式の空気清浄装置を設置し、これが困難である場合には、局所排気装置や換気扇を設置する。
3:定期的に職場の空気環境の測定を行い、浮遊粉じん濃度及び一酸化炭素濃度を一定の濃度以下とするように必要な措置を講じる。
4:喫煙室又は喫煙コーナーからのたばこの煙やにおいの漏れを防止するため、非喫煙場所との境界において、喫煙室又は喫煙コーナーへ向かう一定の風速以上の気流を確保する措置を講じる。
5:管理者や労働者に対し、受動喫煙による健康への影響等に関する教育や相談を行い、喫煙対策に対する意識の高揚を図る。
H21前期-問12
疾病休業統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:病休件数年千人率は、在籍労働者1000人当たりの1年間の疾病休業件数で示される。
2:病休強度率は、在籍労働者の延実労働時間1000時間当たりの疾病休業延日数で示される。
3:病休度数率は、在籍労働者の延実労働時間100万時間当たりの疾病休業件数で示される。
4:延実労働時間数には、残業時間数や休日労働時間数も含めて計算する。
5:疾病による休業件数には、疾病によることが明らかであっても、年次有給休暇として休んだ場合は含めない。
H21前期-問13
細菌性食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:サルモネラ菌による食中毒は毒素型である。
2:ボツリヌス菌による毒素は神経毒である。
3:ブドウ球菌による毒素は熱に強い。
4:腸炎ビブリオによる食中毒は感染型である。
5:ウェルシュ菌、セレウス菌、カンピロバクターは、いずれも細菌性食中毒の原因菌である。
H21前期-問14
健康保持増進のための健康測定における医学的検査の項目と法定の定期健康診断の項目とは共通しているものが多いが、健康測定における医学的検査においてのみ行われるものは次のうちどれか。
1:血糖検査
2:血圧の測定
3:肝機能検査
4:血液中の尿酸の量の検査
5:血色素量及び赤血球数の検査
H21前期-問15
労働衛生対策における作業管理に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1:作業管理とは、換気設備の改善等の工学的な対策によって、作業環境を良好な状態に維持することをいう。
2:作業管理の内容は、広い範囲にわたり、作業強度、作業密度、作業姿勢などが含まれる。
3:作業管理を進める手順としては、労働負荷の程度、作業手順、作業姿勢など作業そのものの分析から始める。
4:作業管理を進める際、職場の実状を把握することが基本であり、衛生管理者が作業者とともに、改善方法を検討していくことが有効である。
5:作業管理を進めていくうえで無視することができない産業疲労は、生体に対する労働負荷が大きすぎることによって引き起こされるが、疲労の回復には日常生活も大きくかかわっている。
H21前期-問16
次のAからDまでの温熱指数等のうち、乾球温度と湿球温度のみで求められるものの組合せは、1~5のうちどれか。
A 相対湿度
B 実効温度
C 不快指数
D TGE指数
1:A、B
2:A、C
3:B、C
4:B、D
5:C、D
H21前期-問17
厚生労働省の「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」に基づく措置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:書類上及びキーボード上における照度は、300ルクス以上になるようにする。
2:ディスプレイ画面上における照度は、500ルクス以下になるようにする。
3:ディスプレイ画面の上端の高さは、眼の高さよりやや上になるようにする。
4:単純入力型又は拘束型に該当するVDT作業については、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10~15分の作業休止時間を設けるようにする。
5:VDT作業健康診断は、定期の一般健康診断を実施する際に、併せて実施してもよい。
H21前期-問18
事務室における必要換気量Q(m3/h)を算出する式として、正しいものは1~5のうちどれか。
ただし、AからDは次のとおりとする。
A 外気の二酸化炭素濃度
B 室内二酸化炭素基準濃度
C 室内二酸化炭素濃度の測定値
D 在室者全員が呼出する二酸化炭素量(m3/h)
H21前期-問19
一次救命処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:傷病者の反応の有無を確認し、反応がない場合には、大声で叫んで周囲の注意を喚起し、協力を求めるようにする。
2:協力者がいるときは、119番通報と、近くにあるAEDの手配を依頼し、協力者がいないときは自ら行った後、救命処置を開始する。
3:救命処置を開始するにあたり、頭部後屈あご先挙上法によって気道の確保を行う。
4:心肺蘇生は、人工呼吸2回に胸骨圧迫30回を交互に繰り返して行う。
5:AEDの使用を開始した後は、人工呼吸や胸骨圧迫はいっさい行う必要がなく、専らAEDによって救命措置を行う。
H21前期-問20
骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:開放骨折のことを複雑骨折という。
2:骨にひびが入った状態のことを単純骨折という。
3:骨折が疑われる部位は、よく動かしてその程度を知る必要がある。
4:副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。
5:脊髄損傷が疑われる場合は、傷病者を硬い板の上に乗せて搬送してはならない。
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