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労働生理
R3後期-問21
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:呼吸運動は、横隔膜、肋間筋などの呼吸筋が収縮と弛緩をすることにより行われる。
2:胸郭内容積が増し、その内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
3:肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
4:呼吸数は、通常、1分間に16~20回で、成人の安静時の1回呼吸量は、約500mLである。
5:呼吸のリズムをコントロールしているのは、間脳の視床下部である。
R3後期-問22
心臓及び血液循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:大動脈及び肺動脈を流れる血液は、酸素に富む動脈血である。
2:体循環では、血液は左心室から大動脈に入り、静脈血となって右心房に戻ってくる。
3:心筋は人間の意思によって動かすことができない不随意筋であるが、随意筋である骨格筋と同じ横紋筋に分類される。
4:心臓の中にある洞結節(洞房結節)で発生した刺激が、刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返す。
5:動脈硬化とは、コレステロールの蓄積などにより、動脈壁が肥厚・硬化して弾力性を失った状態であり、進行すると血管の狭窄や閉塞を招き、臓器への酸素や栄養分の供給が妨げられる。
R3後期-問23
体温調節に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:寒冷な環境においては、皮膚の血管が収縮して血流量が減って、熱の放散が減少する。
2:暑熱な環境においては、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進することにより、人体からの熱の放散が促進される。
3:体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする性質を恒常性(ホメオスタシス)という。
4:計算上、100gの水分が体重70kgの人の体表面から蒸発すると、気化熱が奪われ、体温が約1℃下がる。
5:熱の放散は、ふく射(放射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものがある。
R3後期-問24
肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。
1:血液中の身体に有害な物質を分解する。
2:ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄える。
3:ビリルビンを分解する。
4:血液凝固物質を合成する。
5:血液凝固阻止物質を合成する。
R3後期-問26
蛋白質並びにその分解、吸収及び代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:蛋白質は、約20種類のアミノ酸が結合してできており、内臓、筋肉、皮膚など人体の臓器等を構成する主成分である。
2:蛋白質は、膵臓から分泌される消化酵素である膵リパーゼなどによりアミノ酸に分解され、小腸から吸収される。
3:血液循環に入ったアミノ酸は、体内の各組織において蛋白質に再合成される。
4:肝臓では、アミノ酸から血漿蛋白質が合成される。
5:飢餓時には、肝臓などでアミノ酸などからブドウ糖を生成する糖新生が行われる。
R3後期-問27
視覚に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:眼は、周りの明るさによって瞳孔の大きさが変化して眼に入る光量が調節され、暗い場合には瞳孔が広がる。
2:眼軸が短すぎることなどにより、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
3:角膜が歪んでいたり、表面に凹凸があるために、眼軸などに異常がなくても、物体の像が網膜上に正しく結ばれないものを乱視という。
4:網膜には、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の2種類の視細胞がある。
5:明るいところから急に暗いところに入ると、初めは見えにくいが徐々に見えやすくなることを明順応という。
R3後期-問28
ヒトのホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
1:ホルモン=コルチゾール 内分泌器官=副腎皮質 はたらき=血糖量の増加
2:ホルモン=アルドステロン 内分泌器官=副腎皮質 はたらき=体液中の塩類バランスの調節
3:ホルモン=メラトニン 内分泌器官=副甲状腺 はたらき=体液中のカルシウムバランスの調節
4:ホルモン=インスリン 内分泌器官=膵臓 はたらき=血糖量の減少
5:ホルモン=アドレナリン 内分泌器官=副腎髄質 はたらき=血糖量の増加
R3後期-問29
代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪、グリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生する過程を同化という。
2:代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、細胞を構成する蛋白質などの生体に必要な物質に合成されることを異化という。
3:基礎代謝量は、安静時における心臓の拍動、呼吸、体温保持などに必要な代謝量で、睡眠中の測定値で表される。
4:エネルギー代謝率は、一定時間中に体内で消費された酸素と排出された二酸化炭素の容積比である。
5:エネルギー代謝率は、動的筋作業の強度を表すことができるが、静的筋作業には適用できない。
R3後期-問30
腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:腎臓の皮質にある腎小体では、糸球体から蛋白質以外の血漿成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成される。
2:腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、残りが尿として生成される。
3:尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。
4:尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、生命活動によって生じた不要な物質を排出する。
5:血液中の尿素窒素(BUN)の値が低くなる場合は、腎臓の機能の低下が考えられる。
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