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実務上の知識及び能力

H24-2-24

運行管理者等が行う点呼に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。

1:点呼は、事業用自動車の運行の安全を確保するために行うものであることから、単なる運転者の出勤及び退社の確認や荷主の依頼事項についての指示だけではなく、運転者や自動車が安全に運行できる状態にあるかどうかを確認し、安全な運行ができるよう必要な指示を運転者に与え、また、安全な運行ができたか確認するためのものである。

2:点呼は、運行管理者と運転者が対面で行うとされているが、運行上やむを得ない場合は電話その他の方法によることも認められており、所属する営業所と離れた場所にある車庫から乗務を開始する運転者については、運行上やむを得ない場合に該当することから、電話により点呼を行っている。

3:乗務前の点呼における運転者に対する運行の安全にかかわる指示については、事業用自動車の乗務の経験が浅い運転者に対して必ず行うこととされているが、運転経験の長い運転者については、事故防止に関する知識及び経験が豊富なことから、運行上特に必要な場合を除き、この指示を行わないことができる。

4:運行管理者は、事業者から運行の安全の確保に関する業務を行うため必要な権限を与えられているが、運行管理者の勤務体制上その業務のすべてを運行管理者が適切に行うことは困難である。したがって、点呼については、すべて事業者が選任する運行管理者の補助者に一任しており、当該補助者は、日々の点呼の実施による運行可否の判断やその記録及び当該記録の保存までを行い、これを運行管理者に報告している。

解答と解説

H24-2-25

運行管理者が行う点呼及びその記録に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。

1:乗務前の点呼における運転者の酒気帯びの有無については、運転者から飲酒の有無の報告を求めるとともに、運行管理者が運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等により確認し、酒気を帯びていないことが明らかな運転者を含め、運転者全員に対しアルコール検知器を使用して確認している。

2:事業用自動車の運転者が運行中に道路のガードレールに接触するという物損事故を起こした。運転者が警察官の事故処理に立ち合った後に所属する営業所に帰庫したので、乗務後の点呼を行ったが、当該事故が物損事故であることから、点呼記録表に記録しなかった。

3:所属する営業所と離れた場所にある車庫での乗務後の点呼における運転者の酒気帯びの有無については、当該営業所の運行管理者が電話により運転者から飲酒の有無の報告を求めるとともに、事業用自動車に設置してあるアルコール検知器を使用させ、その測定結果の報告を受け確認している。

4:乗務後の点呼において、乗務を終了した運転者から当該乗務に係る事業用自動車、道路及び運行の状況について報告を受けるとともに、酒気帯びの有無の確認を行い、このうち、運行の安全確保に問題があった運転者については点呼を行った旨を点呼記録表に記録している。

解答と解説

H24-2-26

事業用自動車の運転者の対応に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。

1:乗務前の点呼において、運転者は前日の飲酒によりアルコールが少し残っていると感じていたが、十分安全な運転ができると自分で判断し、また、アルコール検知器によりチェックされると思い、運行管理者に酒気を帯びた状態であることを申告しなかった。

2:事業用自動車の日常点検を整備管理者が実施したので、当該事業用自動車に乗務する運転者は、その結果を整備管理者から確認し、乗務前の点呼において、運行管理者にその確認した内容を報告した。

3:荷積みのため事業用トラックで荷主先に出向き、荷物を確認したところ、荷物の重量が当該事業用トラックの最大積載量を超えてしまうので、運転者は荷主に荷物を分散して運送するか、他の大型のトラックで運送する必要があることを説明するとともに、所属する営業所の運行管理者にこの旨連絡し、指示を仰いだ。

4:運転者Aは、乗務を終了して運転者Bと運転を交替するので、当該乗務にかかる事業用自動車、道路及び運行の状況について運転者Bに対して通告した。当該通告の内容については、運転者Bの乗務後の点呼において報告されることから、運転者Aは、乗務後の点呼において当該通告の内容について触れることなく、酒気帯びの有無について報告し、アルコール検知器等による確認を受けた。

解答と解説

H24-2-27

事業用トラックの貨物の積載方法等に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。

1:荷主から重量が8,980キログラムの建設機材の運送の依頼があったので、運行管理者は、当該運送が過積載による運送とならないよう最大積載量が9,000キログラム、車両総重量が19,980キログラムの事業用トラックを配車することとした。また、運行管理者は、当該建設機材が運送中に荷崩れ等しないよう荷台に160キログラムの台木を置きその上に建設機材を積載し、固縛を確実に行ったうえで運送するよう運転者に指示した。

2:自動車の長さが8メートルの事業用トラックに、全長が9メートルの鉄骨を積載したところ、鉄骨の一部が当該トラックの車体の後端から1メートル突出した状態となったが、運行管理者は、はみ出しが1メートルと少ないので、この運送の出発地を管轄する警察署長の制限外許可を受ける必要はないと判断し、当該鉄骨の後端の見やすい個所に赤色の布を取り付けてそのまま運送するよう運転者に対し指示した。

3:荷主から、重量が5,050キログラムの工作物について、最大積載量が5,000キログラムの事業用トラックでの運送依頼があった。この運送を引き受けた場合、運送事業者として過積載運送により行政処分を受けることになるとともに、過積載が荷主の依頼によるもの等により、荷主として過積載の防止のための措置を執るよう行政当局から勧告を受けることもあることから、運行管理者は、当該荷主に対して、当該工作物の重量に見合った最大積載量の事業用トラックで運送する等適正な運送方法によることを申し入れた。

4:荷主から工作機械の運送依頼があり、これを受けて運行管理者が当該工作機械を事前に確認したところ、当該工作機械は、配車予定の事業用トラックの荷台に比べサイズは小さいものの相当な重量物であることが判明した。そこで当該運行管理者は、運送を担当する運転者に対し、発進時や制動時等において、当該工作機械が移動や転倒をしないように確実な固縛を行うため、重心が荷台の前方になるが、荷台の最前部に積載し固縛のうえ、走行速度を抑える等注意して運行するよう指導した。

解答と解説

H24-2-28

最近、自動車に備えられてきた「衝突被害軽減ブレーキ」等に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。

1:事業用自動車の中には「衝突被害軽減ブレーキ」が備えられているものがあるが、当該ブレーキとは、レーダー等で検知した前方の車両等に衝突する危険性が高まった場合に運転者にブレーキ操作を行うよう促し、さらに衝突する可能性が高くなると自動的にブレーキが作動し、衝突による被害を軽減させるためのものである。当該ブレーキが備えられている自動車に乗務する運転者に対しては、当該ブレーキの機能等を理解させるとともに、追突事故を防止するための安全運転に努めるよう指導する必要がある。

2:大型トラックの原動機に備えなければならない「速度抑制装置」とは、当該トラックが時速100キロメートルを超えて走行しないよう燃料の供給を調整し、かつ、自動車の速度の制御を円滑に行うためのものである。したがって、運行管理者はこの速度を考慮して運行の計画を立てる必要があり、運転者に対しては、速度抑制装置の機能等を理解させるとともに、追突事故の防止等安全運転に努めるよう指導する必要がある。

3:「デジタル式運行記録計」は、アナログ式運行記録計と同様の瞬間速度、運行距離及び運行時間の記録に加え、広範な運行データを電子情報として記録することにより、急発進、急ブレーキ、速度超過時間等の運行データの収集が可能になることから、運転者の運転特性を把握し、運転者ごとの安全運転の指導に効果的に活用できる。また、各運転者の運行実績表、乗務記録などが、1日、週間、月間ごとに容易に作成できるものがあることから、運行管理者による労務管理の効率化にも有効である。

4:「ドライブレコーダー」には、ヒヤリ・ハットの直前直後の映像だけでなく、運転者のブレーキ操作やハンドル操作などの運転状況を記録し、解析診断することで運転のクセ等を読み取ることができるものがあり、運行管理者が行う運転者の安全運転の指導に活用されている。

解答と解説

H24-2-29

荷主からの次の運送依頼に基づいて、A営業所の運行管理者がア~クに掲げる運行を計画した。この計画に関する1~3の記述のうち、下線部の記述が適切でないものをすべて選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。

<荷主からの運送依頼事項>
B地点で荷物(5,500キログラム)を積載し、E地点に10時到着するように運送する。

<運行管理者が立てた運行の計画>
ア.当該運送には、乗車定員2名、車両総重量11,500キログラム、最大積載量が6,000キログラムのバン型車両を使用する。
イ.当該運送を担当する運転者は、大型自動車の運転免許を受けている者とする。
ウ.当該運送を担当する運転者の始業時刻を6時とする。
エ.A営業所を7時に出庫する。
オ.B地点において荷物を積載し、その所要時間を60分とする。
カ.道路標識等により最高速度が指定されていない高速自動車国道(法令による最低速度を定めない本線車道に該当しないもの。以下「高速道路」という。)のC料金所とD料金所間(この間の距離は44キロメートル)の運転時間を30分とする。
キ.E地点で荷物を降ろした後、F地点で60分休憩をとり、A営業所へ16時に帰庫する。
ク.当該運転者の終業時刻を17時とし、翌日は休日とする。

1:C料金所からD料金所問の運転時間として30分と設定したこと。

2:当該運送を担当する運転者として、大型自動車の運転免許を受けている者を配置したこと。

3:当該運送当日の運転者の始業時刻を6時とし、運行途中のF地点で60分の休憩をとらせ、終業時刻を17時とする計画であることから、当日の当該運転者の拘束時間は10時間になると判断したこと。

解答と解説

H24-2-30

運行管理者が、次の事業用トラックの事故報告の記述に基づき、この事故の要因を分析する際、同種の事故の再発を防止する対策として、最も直接的に有効と考えられる組合せを下の1~8の中から選びなさい。

事故報告
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<事故の概要>
運転者は、営業所において運行管理者の行う乗務前の点呼を受け、午前4時に出庫し20キロリットルの燃料(比重:O.75)を積んだタンクセミトレーラー(最大積載量は16,000キログラム)をけん引して自動車専用道路を乗用車に続いて時速80キロメートルで走行中、道路が合流する右カーブの地点にさしかかったので、減速しようとブレーキをかけ、時速60キロメートルまで減速して当該カーブに進入したところ、バランスを崩して車体が左側に傾き横転し、そのまま側壁に衝突した。この事故で当該運転者が重傷を負った。

<事故関連情報>
○当該運転者の事故前日の終業時刻は、21時であった。
○当該運転者に対する乗務前の点呼については、出庫時刻まで時間がなかったので、運転者からの所定の報告と、携行品の確認のみを行った。
○当該事故現場となった合流付近は、道路標識により最高速度が時速50キロメートルと指定されており、大型トレーラー等にとって横転する危険性の高い場所であることを当該営業所の運行管理者は認識していたが、当該運転者に対し注意するよう指導していなかった。
○当該運転者は、けん引自動車の運転免許を受けてからあまり期間が経っておらず、タンクセミトレーラをけん引する運行経験が浅かった。
○事故後、運転者から、「事故前夜は睡眠時間が十分取れず、事故当時は集中力が低下していた。」との話があった。
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事故の再発防止策

ア.貨物自動車運送事業は公共的な輸送事業であり、貨物を安全、確実に輸送することが社会的使命であることを運転者に認識させる。

イ.運転者に対し、運行する主な道路及び交通の状況をあらかじめ把握させるよう指導するとともに、これらの状況を踏まえ、事業用自動車を安全に運転するために留意すべき事項を指導する。この場合、交通事故の実例又は運転者が運転中に他の自動車等と衝突又は接触するおそれがあったと認識した実例を説明することにより運転者に理解させる。

ウ.法令及び道路標識等により指定された最高速度を遵守して運転するだけではなく、道路、交通及び車両の状況に応じた安全な速度と方法で運転するよう運転者に対し指導する。

エ.消防法等関係法令に基づき運搬する危険物の性状及び取扱い方法について運転者に理解させる。

オ.積載物を満載したタンクセミトレーラーの重心高が高いこと又は積載物が液状であることから走行状況により重心位置が変化することにより横転しやすいこと等当該トレーラーの構造上の特性を運転者に理解させる。

カ.過積載に起因する交通事故の実例を説明するなどして、過積載がトラックの制動距離及び安定性等に与える影響を運転者に理解させる。

キ.危険が発生した場合でも安全に停止することができるように速度に応じた車間距離を保って運転するよう運転者に対し指導する。

ク.運転者の健康状態の把握に努め、疲労等の理由により安全な運転ができないおそれのある運転者を乗務させないとともに、過労等の生理的要因が交通事故を引き起こす可能性があること及び運転中に眠気を感じたときは運転を中止し、休憩等をとるよう運転者に対し指導する。

1:ア・イ・エ・カ

2:ア・ウ・オ・キ

3:イ・ウ・オ・ク

4:イ・オ・カ・ク

5:ウ・エ・オ・ク

6:ウ・オ・カ・キ

7:エ・オ・キ・ク

8:エ・オ・カ・ク

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