体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:寒冷にさらされ体温が正常以下になると、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
2:高温にさらされ体温が正常以上に上昇すると、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進することにより、人体からの放熱が促進される。
3:体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
4:体温調節中枢は、小脳にあり、産熱と放熱とのバランスを維持し体温を一定に保つよう機能している。
5:放熱は、放射(ふく射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものがある。
答:5
1:誤り。寒冷にさらされ体温が正常以下になると、皮膚の血管が収縮して血流量を減らし、体温の低下を防ぐ。
2:誤り。高温にさらされ、体温が正常以上に上昇すると、皮膚の血流量が増加し、体内の代謝活動が抑制されることにより、人体からの放熱が促進される。
3:誤り。体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを生体恒常性(ホメオスタシス)という。
4:誤り。体温調節中枢は、間脳の視床下部にあり、産熱と放熱とのバランスを維持し、体温を一定に保つよう機能している。
5:正しい。放熱は、放射(ふく射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものがある。