ボイラー水中の不純物に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:スケールは、溶解性蒸発残留物が濃縮されて析出し、管壁などの伝熱面に固着したものである。
2:スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部などに沈積した軟質沈殿物である。
3:ボイラー水の吹出しが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱などの原因となる。
4:スケールの熱伝導率は、軟鋼の1/10~1/20程度であり、伝熱面にスケールが付着すると、伝熱面の温度がわずかに上昇する。
5:硫酸塩類やケイ酸塩類のスケールは、熱分解しないで伝熱面に硬く固着して除去しにくい。
答:4
覚えよう!
- スケールは、溶解性蒸発残留物が濃縮されて析出し、管壁などの伝熱面に固着したものである。
- スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部などに沈積した軟質沈殿物である。
- ボイラー水の吹出しが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱などの原因となる。
- スケールの熱伝導率は、軟鋼の1/20~1/100程度であり、伝熱面にスケールが付着すると、ボイラー水による伝熱面の冷却が不十分となり、伝熱面の温度が上昇する。
- 硫酸塩類やケイ酸塩類のスケールは、熱分解しないで伝熱面に硬く固着して除去しにくい。