ボイラー水中の不純物に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:スケールは、給水中の溶解性蒸発残留物が、ボイラー内で濃縮され飽和状態となって析出し、伝熱面に付着したものである。
2:スラッジは、ボイラー水に溶解しているナトリウムの炭酸水素塩が加熱され、分解することにより生じ、ドラムなどの伝熱面に固着したものである。
3:ボイラー水のブローが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱などの原因となる。
4:スケールやスラッジは、熱の伝達を妨げ、ボイラー効率を低下させる。
5:硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、熱分解しないで伝熱面に硬く付着して、除去しにくい。
答:2
覚えよう!
- スケールは、給水中の溶解性蒸発残留物が、ボイラー内で濃縮され飽和状態となって析出し、伝熱面に付着したものである。
- スラッジは、ボイラー水に溶解しているカルシウム、マグネシウムの炭酸水素塩が加熱され、分解することにより生じる。
- ボイラー水のブローが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱などの原因となる。
- スケールやスラッジは、熱の伝達を妨げ、ボイラー効率を低下させる。
- 硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、熱分解しないで伝熱面に硬く付着して、除去しにくい。