平成23年後期-A-問17

ボイラー水中の不純物に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:スラッジは、主としてカルシウム、マグネシウムの炭酸水素塩が80~100℃程度に加熱され、分解することにより生じる。

2:スケールは、給水中の溶解性蒸発残留物が、ボイラー内で濃縮され飽和状態となって析出し、伝熱面に付着したものである。

3:ボイラー水のブローが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱などの原因となる。

4:スケールの熱伝導率は、軟鋼の1/20~1/100程度であり、伝熱面にスケールが付着すると、ボイラー水による伝熱面の冷却が不十分となり、伝熱面の温度が上昇する。

5:硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、伝熱面において熱分解して軟質沈殿物になるが、次第に固まり、腐食、過熱などの原因になる。

答:5

覚えよう!

  • スラッジは、主としてカルシウム、マグネシウムの炭酸水素塩が80~100℃程度に加熱され、分解することにより生じる。
  • スケールは、給水中の溶解性蒸発残留物が、ボイラー内で濃縮され飽和状態となって析出し、伝熱面に付着したものである。
  • ボイラー水のブローが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱などの原因となる。
  • スケールの熱伝導率は、軟鋼の1/20~1/100程度であり、伝熱面にスケールが付着すると、ボイラー水による伝熱面の冷却が不十分となり、伝熱面の温度が上昇する。
  • 硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、ボイラー内で次第に濃縮され飽和状態となって析出し、伝熱面に付着して過熱や熱効率の低下の原因になる。
平成23年後期-A-問17の情報

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カテゴリボイラーの取扱いに関する知識
出題分野ボイラー水中の不純物
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