ボイラーの内面腐食に関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げた組合せは、1~5のうちどれか。
A 一般的に、腐食は電気化学反応で起こり、ボイラー水中に溶存酸素が存在すると鉄が溶出し腐食が進行するが、腐食の進行に伴い酸化鉄は、溶解度が小さく堅固な保護被膜を生成し、この被膜により腐食の速度が緩やかになる。
B マグネタイトが生成する保護被膜は、pHが4.8~8.3の範囲でその溶解度が最低となるため、内部腐食の進行を抑制するためには、溶存酸素濃度を低く保つとともに、pHを適正な範囲内に保つことが必要である。
C グルービングとは、主に溶存酸素によりボイラー胴、鏡板、炉筒などの鉄面や、管の水側部に米粒から豆粒大の点状に発生する腐食をいう。
D ボイラーの熱負荷の高いところでは、管壁とスケールの間で水酸化ナトリウムが濃縮し、激しいアルカリ腐食を起こすことがある。
1:A、B、C
2:A、C
3:A、D
4:B、C、D
5:B、D
★みんなの正解率56.2%
答:3
覚えよう!
- 一般的に、腐食は電気化学反応で起こり、ボイラー水中に溶存酸素が存在すると鉄が溶出し腐食が進行するが、腐食の進行に伴い酸化鉄は、溶解度が小さく堅固な保護被膜を生成し、この被膜により腐食の速度が緩やかになる。
- マグネタイトが生成する保護被膜は、pHが9~12の範囲でその溶解度が最低となるため、内部腐食の進行を抑制するためには、溶存酸素濃度を低く保つとともに、pHを適正な範囲内に保つことが必要である。
- グルービングとは、細長く連続した溝状の腐食であり、炉筒フランジ部の丸み部、ガセットステーの取り付け部などに発生しやすい。ボイラー胴、鏡板、炉筒などの鉄面や、管の水側部に米粒から豆粒大の点状に発生する腐食は、ピッチング(孔食)という。
- ボイラーの熱負荷の高いところでは、管壁とスケールの間で水酸化ナトリウムが濃縮し、激しいアルカリ腐食を起こすことがある。