次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。
イ.アンモニア冷凍装置の冷媒系統に水分が浸入すると、低温の運転では、わずかな水分量であっても膨張弁部に氷結して、冷媒が流れなくなる。
ロ.冷媒系統中に異物が混入すると、それが装置内を循環して、膨張弁やその他の狭い通路に詰まり、安定した運転ができなくなることがある。
ハ.アンモニア冷凍装置内に空気が侵入したときは、凝縮器上部の弁を開いて直接大気中に空気を抜くようにする。
ニ.装置内の冷媒充てん量がかなり不足していると、装置は冷却不良の状態で、蒸発圧力が低下し、吐出しガス温度が上昇するために、冷凍機油が劣化するおそれがある。
1:イ、ロ
2:イ、ハ
3:ロ、ハ
4:ロ、ニ
5:ハ、ニ
答:4
イ.誤り。アンモニア冷凍装置にわずかな水分が浸入しても装置に障害を引き起こすことはないが、フルオロカーボン冷凍装置に水分が侵入すると、膨張弁部に氷結し冷媒が流れなくなる。
ロ.正しい。冷媒系統中に異物が混入すると、それが装置内を循環して、膨張弁やその他の狭い通路に詰まり、安定した運転ができなくなることがある。
ハ.誤り。アンモニア冷凍装置内に空気が侵入したときは、別に設けられた水槽などの除害設備に放出し、アンモニアガスを除害しなければならない。
ニ.正しい。装置内の冷媒充てん量がかなり不足していると、装置は冷却不良の状態で、蒸発圧力が低下し、吐出しガス温度が上昇するために、冷凍機油が劣化するおそれがある。
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