ボイラーに使用する金属材料に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:鋳鉄は、炭素量が通常2.5~4%程度の鉄・炭素合金で、溶融点が低く流動性が良いので複雑な形状のものを作ることができるが、鍛造や圧延はできない。
2:鋳鋼は、弁その他形状が複雑なため機械加工が困難で、鋳鉄では強度が不足する部品に使用される。
3:高炭素鋼は、溶接部が焼入れされて硬化し、割れが発生しやすいので、ボイラーには主として炭素量0.5~0.8%程度の軟鋼が使用される。
4:銅合金には、銅と亜鉛の合金の黄銅及び銅とすずの合金の青銅があるが、青銅のほうが鋳造しやすく、バルブ、コックなどに使用される。
5:合金鋼は、引張強さ、クリープ強さや耐食性を改善するために適量のクロム、ニッケルなどを炭素鋼に添加したもので、ボイラーにはステンレス鋼などが使用される。
答:3
覚えよう!
- 鋳鉄は、炭素量が通常2.5~4%程度の鉄・炭素合金で、溶融点が低く流動性が良いので複雑な形状のものを作ることができるが、鍛造や圧延はできない。
- 鋳鋼は、弁その他形状が複雑なため機械加工が困難で、鋳鉄では強度が不足する部品に使用される。
- 高炭素鋼は、溶接部が焼入れされて硬化し、割れが発生しやすいので、ボイラーには主として炭素量0.10%~0.30%程度の軟鋼が使用される。
- 銅合金には、銅と亜鉛の合金の黄銅及び銅とすずの合金の青銅があるが、青銅のほうが鋳造しやすく、バルブ、コックなどに使用される。
- 合金鋼は、引張強さ、クリープ強さや耐食性を改善するために適量のクロム、ニッケルなどを炭素鋼に添加したもので、ボイラーにはステンレス鋼などが使用される。