平成24年前期-A-問1

水管ボイラーにおける水の循環に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:水管と蒸気の間の熱伝達率は、水管と沸騰水の間のそれに比べてはるかに小さいので、運転中、水管内に発生蒸気が停滞すると、管壁温度が著しく高くなる。

2:自然循環式ボイラーの場合、循環力を大きくするには下降管を加熱せず、また、蒸気ドラムと水ドラムの高さの差を大きくする。

3:自然循環式ボイラーの高圧ボイラーでは、熱負荷を増すと上昇管内の気水混合物の平均密度が増加し、循環力が低下するため、上昇管出口の管壁温度が上昇する。

4:自然循環式ボイラーでは、上昇管を上昇した蒸気は、蒸気ドラムで水分が分離された後に外部に供給され、その分の給水が蒸気ドラムに供給される。

5:ボイラーの運転圧力が低いほど、蒸気の比体積が大きくなるため、自然循環式ボイラーでは、循環比を大きく取り、上昇管内で蒸気が占める体積割合を抑える必要がある。

答:3

覚えよう!

  • 水管と蒸気の間の熱伝達率は、水管と沸騰水の間のそれに比べてはるかに小さいので、運転中、水管内に発生蒸気が停滞すると、管壁温度が著しく高くなる。
  • 自然循環式ボイラーの場合、循環力を大きくするには下降管を加熱せず、また、蒸気ドラムと水ドラムの高さの差を大きくする。
  • 自然循環式ボイラーの高圧ボイラーでは、熱負荷を増すと上昇管内の気水混合物の平均密度が小さくなり、循環力が増すが、蒸発管出口の管壁温度が上昇する。
  • 自然循環式ボイラーでは、上昇管を上昇した蒸気は、蒸気ドラムで水分が分離された後に外部に供給され、その分の給水が蒸気ドラムに供給される。
  • ボイラーの運転圧力が低いほど、蒸気の比体積が大きくなるため、自然循環式ボイラーでは、循環比を大きく取り、上昇管内で蒸気が占める体積割合を抑える必要がある。
平成24年前期-A-問1の情報

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カテゴリボイラーの構造に関する知識
出題分野水管ボイラーの水循環
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