水管ボイラーの水循環に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:水管と蒸気の間の熱伝達率は、水管と沸騰水の間の熱伝達率よりはるかに小さいので、運転中、水管内に発生蒸気が停滞すると、管壁温度が著しく高くなる。
2:自然循環式ボイラーの場合、循環カを大きくするには下降管を加熱せず、また、蒸気ドラムと水ドラムの高さの差を大きくする。
3:自然循環式ボイラーでは、熱負荷を増すと上昇管内の気水混合物の平均密度が増加し、循環カが低下するため、上昇管出口の管壁温度が上昇する。
4:自然循環式ボイラーでは、上昇管を上昇した蒸気は、蒸気ドラムで水分が分離された後に外部に供給され、その分の給水が蒸気ドラムに供給される。
5:自然循環式ボイラーでは、ボイラーの運転圧力が低いほど蒸気の比体積が大きくなるため、循環比を大きく取る必要がある。
★みんなの正解率79.8%
答:3
覚えよう!
- 水管と蒸気の間の熱伝達率は、水管と沸騰水の間の熱伝達率よりはるかに小さいので、運転中、水管内に発生蒸気が停滞すると、管壁温度が著しく高くなる。
- 自然循環式ボイラーの場合、循環カを大きくするには下降管を加熱せず、また、蒸気ドラムと水ドラムの高さの差を大きくする。
- 自然循環式ボイラーでは、熱負荷を増すと上昇管内の気水混合物の平均密度が小さくなり、循環力が増すが、蒸発管出口の管壁温度が上昇する。
- 自然循環式ボイラーでは、上昇管を上昇した蒸気は、蒸気ドラムで水分が分離された後に外部に供給され、その分の給水が蒸気ドラムに供給される。
- 自然循環式ボイラーでは、ボイラーの運転圧力が低いほど蒸気の比体積が大きくなるため、循環比を大きく取る必要がある。