次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷媒および潤滑油について正しいものはどれか。
イ.密閉往復圧縮機では、電動機で発生する熱が冷媒に加えられ、シリンダ吸込み蒸気の過熱度が大きくなるが、吐出し温度はほとんど変化しない。
ロ.冷凍装置の中では、フルオロカーボン冷媒と油、それに微量の水分と金属などが共存しているので、温度が高くなると冷媒の分解や油の劣化が生じ、金属腐食や潤滑不良を起こすことがある。
ハ.フルオロカーボン冷媒が潤滑油に溶け込む割合は、温度が低いほど、圧力が低いほど大きくなる。
ニ.アンモニアの漏えいの検出をするために硫黄を燃やし、二酸化炭素(炭酸ガス)とアンモニアが反応して白煙を生じることを利用して検知する。フルオロカーボン冷媒は、電気式検知器や炎色反応を利用したハライドトーチ式検知器を利用する。
1:イ
2:ロ
3:ハ
4:ニ
5:ハ、ニ
答:2
イ.誤り。密閉往復圧縮機では、電動機で発生する熱が冷媒に加えられ、シリンダ吸込み蒸気の過熱度が大きくなり、吐出し温度がより高くなる。
ロ.正しい。冷凍装置の中では、フルオロカーボン冷媒と油、それに微量の水分と金属などが共存しているので、温度が高くなると冷媒の分解や油の劣化が生じ、金属腐食や潤滑不良を起こすことがある。
ハ.誤り。フルオロカーボン冷媒が潤滑油に溶け込む割合は、温度が低いほど、圧力が高いほど大きくなる。
ニ.誤り。アンモニアの漏えいの検出をするために硫黄を燃やし、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)とアンモニアが反応して白煙を生じることを利用して検知する。フルオロカーボン冷媒は、電気式検知器や炎色反応を利用したハライドトーチ式検知器を利用する。
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