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ボイラーの取扱い

頻出問題-吹出し

ボイラー水の吹出しに関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:1日に1回は吹出しを行い、吹出し装置の機能を維持する。

2:スケール及びスラッジが多量に生成するおそれがある場合は、ボイラー運転中もときどき吹出しを行う。

3:吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は最大負荷のときに行う。

4:鋳鉄製ボイラーの吹出しは、燃焼が軽く負荷が低いときに行う。

5:水冷壁の吹出しは、低燃焼で蒸気発生量が低いときに行う。

6:給湯用又は閉回路で使用する温水ボイラーは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮し、ボイラー休止中に適宜吹出しを行う。

7:1人で同時に2基以上のボイラーの吹出しを行ってはならない。

8:吹出しを行う位置から水面計の水位を見ることができない場合には、水面計の監視者と共同で合図しながら吹出しを行う。

9:締切り装置が直列に2個設けられている場合の吹出しは、第1吹出し弁の急開弁を全開し、次に第2吹出し弁の漸開弁を徐々に開く。

10:吹出し量は、一般に給水又はボイラー水中の塩化物イオンの濃度、電気伝導率を測定し、その許容濃度と給水の性質から決定する。

解答と解説

頻出問題-安全弁の調整

安全弁の調整及び試験に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:安全弁は、最高使用圧力以下で作動するよう調整し試験を行う。

2:ボイラーの圧力をゆっくり上昇させ、安全弁の吹出し圧力及び吹止まり圧力を確認し調整する。

3:安全弁の手動試験は、最高使用圧力の75%以上の圧力で行う。

4:安全弁の吹出し圧力が設定圧力よりも低い場合は、いったんボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げて、調整ボルトを締めて吹出し圧力を上昇させる。

5:安全弁が設定圧力になっても作動しない場合は、いったんボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げ、調整ボルトを緩めて再度試験する。

6:過熱器用の安全弁は、ボイラー本体の安全弁より後に吹き出すよう調整する。

7:ボイラーに2個以上の安全弁を備えた場合に、1個の安全弁を最高使用圧力以下で作動するように調整したときは、他の安全弁を最高使用圧力の6%増し以下の圧力で作動するよう調整することができる。

8:エコノマイザの逃がし弁(安全弁)は、ボイラー本体の安全弁より低い圧力に調整する。

9:最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合、各ボイラーの安全弁は、最高使用圧力の最も低いボイラーを基準に調整する。

解答と解説

頻出問題-スートブロー

ボイラーのスートブローに関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:スートブローの前には、スートブロワからドレンを十分に抜いておく。

2:スートブローは、最大負荷よりやや低いところで行う。

3:スートブローは、消火した直後の高温炉内では行わない。

4:スートブローは、燃焼量の低い状態で行う。

5:スートブローは、一箇所に長く吹きつけないようにする。

6:スートブローの回数は、燃料の種類、負荷の程度、スートブロワの位置、蒸気温度などの条件によって異なる。

7:スートブローを行ったときは、煙道ガスの温度、通風損失を測定して効果を調べる。

解答と解説

頻出問題-清缶剤

ボイラー清缶剤について、誤っているものは次のうちどれか。

1:ボイラー水のpH及び酸消費量を調節する。

2:pHが高くなるとボイラー水中の硬度成分は溶解度を減じ、残留硬度も小さくなり、スケールが付着しにくくなる。

3:ボイラーに付着したスケールを溶かす。

4:低圧ボイラーでは、pHを障害のない程度に高くすることにより、ボイラー水中のシリカを可溶性のメタけい酸ナトリウムとすることができる。

5:酸消費量を適度に保つことにより、水中での鉄のイオン化を減少させて腐食を抑制する。

6:酸消費量の上昇を抑制する調節剤には、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどがある。

7:酸消費量調節剤には、ボイラー水に酸消費量を付与するものと酸消費量上昇を抑制するものとがある。

8:ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤を軟化剤という。

9:軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。

10:亜硫酸ナトリウムは、優れた軟化剤として広く用いられている。

11:ボイラー水中の酸素をボイラー系統内処理により除去するために用いられる薬剤を脱酸素剤という。

12:脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがある。

13:発生した蒸気の悪臭を除く。

14:給水・復水系統の腐食を防止する。

15:ウォータハンマを防止する。

16:ボイラー内面に付着、残留している油脂及びペンキ類などを除去する。

17:ボイラー水中の不純物を溶かす。

18:水分を分離する。

19:スラッジを分散する。

20:ボイラー水の懸濁物の濃縮を防ぐ。

21:ボイラー内で生じた沈殿物の結晶の成長を防止する。

解答と解説

頻出問題-単純軟化装置

補給水処理の単純軟化装置について、次のうち正しいものはどれか。

1:給水の硬度成分を除去する最も簡単な軟化装置で、低圧ボイラーに広く普及している。

2:給水を強酸性陽イオン交換樹脂を充てんしたNa塔に通過させて、水の硬度成分を樹脂に吸着させ、樹脂のナトリウムと置換させる方法である。

3:処理されて出てくる水の硬度は、貫流点を超えると残留硬度は著しく増加してくる。

4:イオン交換樹脂が交換能力を減じた場合、一般には塩酸で負荷目的に合うイオンを吸着させ再生させる。

5:中和剤により給水中の高いアルカリ分を除去する装置である。

6:逆浸透膜により純水を作るための装置である。

7:真空脱気により給水中の二酸化炭素を取り除く装置である。

8:真空脱気により給水中の酸素を取り除く装置である。

9:高分子気体透過膜により、給水中の塩素イオンを取り除く装置である。

10:高分子気体透過膜により給水中の酸素を取り除く装置である。

11:給水中のシリカは除去することができない。

解答と解説

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