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ボイラーの構造
頻出問題-熱及び蒸気
熱及び蒸気に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:760mmの高さの水銀柱がその底面に及ぼす圧力を標準大気圧(1atm)といい、1013hpaに相当する。
2:圧力計に表れる圧力を絶対圧力といい、その値に大気圧を加えたものをゲージ圧力という。
3:比体積の逆数、すなわち、体積1m3当たりの質量(1Kg)を密度という。
4:標準大気圧において質量1㎏の水を温度1K(1℃)高めるのに要する熱量は、4.187kJである。
5:単位質量の物体の温度を1℃だけ高めるのに要する熱量を、その物体の比熱という。
6:比熱の大きい物体は、比熱の小さい物体よりも温まりやすく冷えやすい。
7:気体の比熱は、定圧比熱と定積比熱の二つがある。
8:水の蒸発熱は潜熱ともいい、圧力が高くなるにしたがって小さくなり、臨界圧力に達すると0になる。
9:飽和水から飽和蒸気になるのに費やされる熱は、潜熱である。
10:標準大気圧のもとにおける水の蒸発熱は、水の質量1kgについて約2257kJである。
11:標準大気圧のときの水の飽和温度は100℃で、圧力が高くなるに従って飽和温度は低くなる。
12:水が飽和温度に達し、沸騰を開始してから全部の水が蒸気になるまでは、水の温度は一定である。
13:飽和温度の水を飽和水、蒸発してできた蒸気を飽和蒸気という。
14:飽和蒸気と飽和水との密度の差は、圧力が高くなるにしたがって小さくなる。
15:過熱蒸気は、乾き飽和蒸気のことである。
16:過熱蒸気の過熱度とは、過熱蒸気温度と同じ圧力の飽和蒸気温度との差のことである。
17:水、蒸気などの単位質量当たりの全熱量を比エンタルピ[kJ/kg]という。
18:飽和蒸気の比エンタルピは、飽和水1kgの顕熱に潜熱(蒸発熱)を加えた値である。
19:熱伝達率は、固体表面の状態、流れの状態、及び温度が一定ならば、流体の種類に関係なく一定である。
頻出問題-貫流ボイラー
貫流ボイラーに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:管系だけから構成されているため、高圧ボイラーには適さない。
2:管系だけから構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを必要としない。
3:管を自由に配置できるので、全体をコンパクトな構造にすることができる。
4:高圧大容量のものは製造されていないが、コンパクトな小容量ボイラーとして広く用いられている。
5:伝熱面積当たりの保有水量が著しく少ないので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。
6:細い管内で給水の全部あるいはほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用しなければならない。
7:負荷の変動によって圧力変動を生じやすいので、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置が必要である。
8:給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から蒸気となって取り出される。
9:圧力が水の臨界圧力を超える超臨界圧力のボイラーには、すべて貫流式が採用される。
頻出問題-附属品及び附属装置
ボイラーの附属品及び附属装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:圧力計は、一般にブルドン管式が使用され、胴又は蒸気ドラムの一番高い位置に取り付けるのが原則である。
2:丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
3:沸水防止管は、低圧ボイラーのボイラー胴又はドラム内の蒸気出口の直下に設けられ、蒸気と水滴を分離するために用いられる。
4:蒸気トラップは、蒸気使用設備内にたまった不純物を自動的に回収するのに用いられる。
5:バケット式蒸気トラップは、蒸気とドレンの密度差を利用してドレンを自動的に排出するのに用いられる。
6:減圧装置は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいとき、又は使用箇所での蒸気圧力を一定に保つときに用いられる。
7:逃がし弁は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいときの調整弁として用いられる。
8:凝縮水給水ポンプは、重力還水式の蒸気暖房ボイラーに用いられる。
9:インゼクタは、空気の噴射力を利用して給水するものである。
10:給水内管は、給水がボイラーの胴又はドラムの広い範囲に分布するよう、一般に長い鋼管に多数の穴を設けたものが用いられる。
11:吹出し弁は、スラッジなどによる故障を避けるため、仕切弁又はY形弁が用いられる。
12:エコノマイザは、煙道ガスの余熱を利用して燃焼に用いる空気を予熱する装置である。
13:スートブロワは、煙道ガスを利用して、ボイラー伝熱面のすすを自動的に取り払う装置である。
頻出問題-水面測定装置
ボイラーの水面測定装置について、誤っているものは次のうちどれか。
1:貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
2:水面計のガラス管の最下部は、ボイラーの安全低水面より上方になるように取り付ける。
3:水面計は、ボイラー本体又は蒸気ドラムに直接取り付けるか、あるいは水柱管を設けこれに取り付ける。
4:丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力10MPa以下のボイラーに用いられる。
5:水面計のコックは、ハンドルが管軸と同一方向になった場合に開くようになっている。
6:平形反射式水面計は、1枚の厚い板ガラスの裏面に三角形の溝をつけたもので、水部は光線が通って黒色に見え、蒸気部は反射されて白色に光って見える。
頻出問題-給水系統装置
ボイラーの給水系統装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ボイラーの給水に使用する遠心ポンプは、案内羽根を有するディフューザポンプと案内羽根を有しない渦巻ポンプに分類される。
2:渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のない遠心ポンプで、円周流ポンプとも呼ばれ、一般に低圧のボイラーに使用される。
3:高圧のボイラーには、多段ディフューザポンプが用いられる。
4:給水弁にはアングル弁又は玉形弁が、給水逆止め弁にはスイング式又はリフト式の弁が用いられる。
5:給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取付ける場合には、給水逆止め弁をボイラーに近い側に取り付ける。
6:給水内管は、一般に長い鋼管に設けられた小さな多数の穴から、給水をボイラーの胴又はドラム内の広い範囲に分布させるもので、安全低水面よりやや下方に取り付ける。
7:ボイラー又はエコノマイザの入口には、給水弁と給水逆止め弁を備える。
8:インゼクタは、蒸気の噴射力を利用する給水装置で、比較的圧力の低いボイラーの予備給水用として使用される。
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