補給水処理の単純軟化装置について、次のうち正しいものはどれか。
1:給水の硬度成分を除去する最も簡単な軟化装置で、低圧ボイラーに広く普及している。
2:給水を強酸性陽イオン交換樹脂を充てんしたNa塔に通過させて、水の硬度成分を樹脂に吸着させ、樹脂のナトリウムと置換させる方法である。
3:処理されて出てくる水の硬度は、貫流点を超えると残留硬度は著しく増加してくる。
4:イオン交換樹脂が交換能力を減じた場合、一般には塩酸で負荷目的に合うイオンを吸着させ再生させる。
5:中和剤により給水中の高いアルカリ分を除去する装置である。
6:逆浸透膜により純水を作るための装置である。
7:真空脱気により給水中の二酸化炭素を取り除く装置である。
8:真空脱気により給水中の酸素を取り除く装置である。
9:高分子気体透過膜により、給水中の塩素イオンを取り除く装置である。
10:高分子気体透過膜により給水中の酸素を取り除く装置である。
11:給水中のシリカは除去することができない。
答:1・2・3・11
1:正しい。単純軟化装置は、給水の硬度成分を除去する最も簡単な軟化装置で、低圧ボイラーに広く普及している。*
2:正しい。単純軟化装置は、給水を強酸性陽イオン交換樹脂を充てんしたNa塔に通過させて、水の硬度成分を樹脂に吸着させ、樹脂のナトリウムと置換させる方法である。****
3:正しい。単純軟化法で処理されて出てくる水の硬度は、貫流点を超えると残留硬度は著しく増加してくる。*
4:誤り。単純軟化装置のイオン交換樹脂が交換能力を減じた場合、一般には食塩水でナトリウムイオンを吸着させ再生させる。*
5:誤り。単純軟化装置は、中和剤により給水中の高いアルカリ分を除去する装置ではない。***
6:誤り。単純軟化装置は、逆浸透膜により純水を作るための装置ではない。***
7:誤り。単純軟化装置は、真空脱気により給水中の二酸化炭素を取り除く装置ではない。**
8:誤り。単純軟化装置は、真空脱気により給水中の酸素を取り除く装置ではない。
9:誤り。単純軟化装置は、高分子気体透過膜により、給水中の塩素イオンを取り除く装置ではない。
10:誤り。単純軟化装置は、高分子気体透過膜により給水中の酸素を取り除く装置ではない。**
11:正しい。単純軟化装置では、給水中のシリカは除去することができない。*