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頻出問題-清缶剤

    ボイラー清缶剤について、誤っているものは次のうちどれか。

    1:ボイラー水のpH及び酸消費量を調節する。

    2:pHが高くなるとボイラー水中の硬度成分は溶解度を減じ、残留硬度も小さくなり、スケールが付着しにくくなる。

    3:ボイラーに付着したスケールを溶かす。

    4:低圧ボイラーでは、pHを障害のない程度に高くすることにより、ボイラー水中のシリカを可溶性のメタけい酸ナトリウムとすることができる。

    5:酸消費量を適度に保つことにより、水中での鉄のイオン化を減少させて腐食を抑制する。

    6:酸消費量の上昇を抑制する調節剤には、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどがある。

    7:酸消費量調節剤には、ボイラー水に酸消費量を付与するものと酸消費量上昇を抑制するものとがある。

    8:ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤を軟化剤という。

    9:軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。

    10:亜硫酸ナトリウムは、優れた軟化剤として広く用いられている。

    11:ボイラー水中の酸素をボイラー系統内処理により除去するために用いられる薬剤を脱酸素剤という。

    12:脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがある。

    13:発生した蒸気の悪臭を除く。

    14:給水・復水系統の腐食を防止する。

    15:ウォータハンマを防止する。

    16:ボイラー内面に付着、残留している油脂及びペンキ類などを除去する。

    17:ボイラー水中の不純物を溶かす。

    18:水分を分離する。

    19:スラッジを分散する。

    20:ボイラー水の懸濁物の濃縮を防ぐ。

    21:ボイラー内で生じた沈殿物の結晶の成長を防止する。

    答:3・6・10・13・15・16・17・18・20

    1:正しい。ボイラー清缶剤には、ボイラー水のpH及び酸消費量を調節する目的で使用されるものがある。**

    2:正しい。清缶剤によりpHが高くなるとボイラー水中の硬度成分は溶解度を減じ、残留硬度も小さくなり、スケールが付着しにくくなる。*

    3:誤り。清缶剤は、ボイラーに付着したスケールを溶かすものではない。

    4:正しい。低圧ボイラーでは、清缶剤でpHを障害のない程度に高くすることにより、ボイラー水中のシリカを可溶性のメタけい酸ナトリウムとすることができる。

    5:正しい。清缶剤は、酸消費量を適度に保つことにより、水中での鉄のイオン化を減少させて腐食を抑制する。*

    6:誤り。酸消費量を付与する調節剤には、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどがある。

    7:正しい。酸消費量調節剤には、ボイラー水に酸消費量を付与するものと酸消費量上昇を抑制するものとがある。

    8:正しい。ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤を軟化剤という。*****

    9:正しい。軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。*

    10:誤り。亜硫酸ナトリウムは軟化剤ではなく、主に脱酸素剤として用いられている。

    11:正しい。ボイラー水中の酸素をボイラー系統内処理により除去するために用いられる薬剤を脱酸素剤という。*****

    12:正しい。脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがある。

    13:誤り。清缶剤は、発生した蒸気の悪臭を除くために使用するものではない。

    14:正しい。ボイラー清缶剤には、給水・復水系統の腐食を防止する目的で使用されるものがある。

    15:誤り。ボイラー清缶剤は、ウォータハンマを防止するためには用いられない。

    16:誤り。清缶剤は、ボイラー内面に付着、残留している油脂及びペンキ類などを除去するものではない。

    17:誤り。清缶剤は、ボイラー水中の不純物を溶かすものではない。

    18:誤り。正しい。ボイラー清缶剤は水分分離剤としては用いられない。

    19:正しい。正しい。ボイラー清缶剤にはスラッジ分散剤として用いられるものがある。

    20:誤り。ボイラー清缶剤は、ボイラー水の懸濁物の濃縮を防ぐものではない。

    21:正しい。清缶剤は、ボイラー内で生じた沈殿物の結晶の成長を防止するために使用される。

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