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貫流ボイラーに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:管系だけから構成されているため、高圧ボイラーには適さない。
2:管系だけから構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを必要としない。
3:管を自由に配置できるので、全体をコンパクトな構造にすることができる。
4:高圧大容量のものは製造されていないが、コンパクトな小容量ボイラーとして広く用いられている。
5:伝熱面積当たりの保有水量が著しく少ないので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。
6:細い管内で給水の全部あるいはほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用しなければならない。
7:負荷の変動によって圧力変動を生じやすいので、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置が必要である。
8:給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から蒸気となって取り出される。
9:圧力が水の臨界圧力を超える超臨界圧力のボイラーには、すべて貫流式が採用される。
答:1・4
1:誤り。貫流ボイラーは、管系だけから構成されているため、高圧ボイラーに適している。*
2:正しい。貫流ボイラーは管系だけから構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを必要としない。**
3:正しい。貫流ボイラーは管を自由に配置できるので、全体をコンパクトな構造にすることができる。*
4:誤り。貫流ボイラーは高圧大容量のものも製造されており、低圧小容量のボイラーから高圧大容量のボイラーにまで幅広く用いられている。
5:正しい。貫流ボイラーは伝熱面積当たりの保有水量が著しく少ないので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。**
6:正しい。貫流ボイラーは細い管内で給水の全部あるいはほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用しなければならない。****
7:正しい。貫流ボイラーは負荷の変動によって圧力変動を生じやすいので、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置が必要である。****
8:正しい。貫流ボイラーは、給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から蒸気となって取り出される。*
9:正しい。圧力が水の臨界圧力を超える超臨界圧力のボイラーには、すべて貫流式が採用される。*