平成22年度第2回-問30

運行管理者が、下の事故報告の記述に基づき、このような事故の再発防止策を実施する場合、最も有効なものを下の組合せ(1~4)の中から選びなさい。

事故報告
<事故の概要>
運転者は、9時に運行管理者の点呼を受け、9時30分に車高の高い最大積載量が4,000キログラムのバン型車両で出庫した。荷主先で荷扱いを終え、16時に帰庫するため混雑する国道を避け、慣れない抜け道を3,900キログラムの積荷を荷室に満載した状態で走行中、左カーブにさしかかった際、走行速度が時速65キロメートルと道路標識で指定された最高速度(時速50キロメートル)を超過していることは認識していたが、減速しなくても通過できると判断し、減速しないでカーブに進入したところ、当該自動車が反対車線に飛び出しそうになったため、ブレーキをかけたが車体が右に傾き反対車線上で横転した。

<事故関連情報>
①事故当時、当該自動車の重心は積荷の関係でかなり高い状態であった。
②当該運転者は入社して3ヵ月であり、バン型車両の運転経験が浅かった。
③当該運転者は、事故を起こした当該道路を通行するのは初めてであった。

事故の再発防止策
ア 走行速度は、常に道路標識等により指定された最高速度で運転するよう運転者に対し指導する。
イ トラック、特にバン型車両は、積載方法によっては重心が高くなり安定性に影響を与えることを運転者に理解させる。
ウ 積載重量が重い場合は、トラックの制動距離が伸びるので、走行速度に注意しなければならないことについて運転者に理解させる。
エ 道路、交通及び車両の状況に応じた安全な速度と方法で運転するよう運転者に対し指導する。
オ 適切な運行経路を運行するよう指導するとともに、当該経路における道路及び交通の状況について留意すべき事項を運転者に対し指導する。
カ 過労運転は居眠り運転を招き、交通事故を引き起こす可能性があること及び運転中に眠気を感じたときの運転の中止等対処方法を運転者に対し指導する。

1:ア、イ、ウ、オ

2:ア、イ、ウ、カ

3:イ、ウ、エ、オ

4:イ、ウ、エ、カ

答:3

覚えよう!

ア 走行速度は、常に道路標識等により指定された最高速度以下で運転し、道路、交通及び車両の状況に応じた安全な速度と方法で運転するよう運転者に対し指導する。

イ トラック、特にバン型車両は、積載方法によっては重心が高くなり安定性に影響を与えることを運転者に理解させる。

ウ 積載重量が重い場合は、トラックの制動距離が伸びるので、走行速度に注意しなければならないことについて運転者に理解させる。

エ 道路、交通及び車両の状況に応じた安全な速度と方法で運転するよう運転者に対し指導する。

オ 適切な運行経路を運行するよう指導するとともに、当該経路における道路及び交通の状況について留意すべき事項を運転者に対し指導する。

カ 当該事故においては、過労運転を行っていたとはいえない。

平成22年度第2回-問30の情報

※当サイト独自調査によるものです。

カテゴリ実務上の知識及び能力
出題分野事故分析と再発防止対策
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平成28年度第1回-問30 運行管理者が、次の大型トラックの事故報告に基づき、この事故の要因分析を行ったうえで、同種事故の再発を防止するための対策として、最も直接的に有効と考えられる組合せを、下の枠内の選択肢(1~8)から1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、<事故の概要>及び<事故関連情報>に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
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