感電及びその防止に関するAからDまでの記述について、適切でないもののみを全て挙げた組合せは1~5のうちどれか。
A 移動式クレーンのジブが電路に接触した場合であっても、運転席に乗っている運転士は、運転席から離れない限り身体には電気が流れないので感電しないが、ジブが電路に接触した状態で移動式クレーンを離れようとして身体が機体と地面に同時に接すると、感電するおそれがある。
B 人体は身体内部の電気抵抗が皮膚の電気抵抗よりも大きいため、電気によるやけどの影響は皮膚深部には及ばないが、皮膚表面は極めて大きな傷害を受ける。
C 22000Vまでの特別高圧の送電線は、移動式クレーンのジブ、巻上げ用ワイヤロープなどが送電線表面に直接接触しなければ放電しないので、感電災害を防止するための離隔距離は10cm以上とされている。
D 感電による危険を電流と時間の積によって評価する場合、一般に、50アンペア秒が安全限界とされている。
1:A、B、C
2:A、D
3:B、C
4:B、C、D
5:C、D
答:4
覚えよう!
- 移動式クレーンのジブが電路に接触した場合であっても、運転席に乗っている運転士は、運転席から離れない限り身体には電気が流れないので感電しないが、ジブが電路に接触した状態で移動式クレーンを離れようとして身体が機体と地面に同時に接すると、感電するおそれがある。
- 身体内部の電気抵抗は一般的に500Ω程度だが、皮膚の抵抗は乾湿状態などにより大きく変動する。電気によるやけどは外部からの熱源によるやけどと同様に人体細胞を破壊させるほか、皮膚の深くまで及ぶことがあるので危険である。
- 高圧の送電線や配電線の直近で移動式クレーンを用いた作業を行う場合、ジブやワイヤロープ等が直接電線に触れなくても放電により感電する危険性があるため、安全な離隔距離を遵守しなければならない。なお、離隔距離は電力会社等によって異なるので、必ず事前に調査しなければならず、22000Vの場合は複数の電力会社で3.0m以上とされている。
- 感電による危険を電流と時間の積によって評価する場合、一般に、50ミリアンペア秒が安全限界とされている。