クレーンの安全装置などに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
1:カム形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、フックブロックの上面によりトラベラーを押し上げてリミットスイッチを作動させる方式である。
2:レバー形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、巻上げ過ぎ及び巻下げ過ぎの両方の位置制限を1個のリミットスイッチで行うことができる。
3:同一ランウェイ上に2台のクレーンが設置されている場合に用いられるリミットスイッチ式衝突防止装置は、クレーンの相対する側に設けられたリミットスイッチの作動により、クレーン同士が衝突する前に走行を停止させる。
4:直働式巻過防止装置のうち重錘形リミットスイッチ式のものはワイヤロープを交換した後の作動位置の再調整が必要である。
5:クレーンのフックの外れ止め装置にはレバー形と重錘形があるが、小型・中型のクレーンでは重錘形のものが多く使われている。
答:3
覚えよう!
- レバー型リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、フックブロックの上面によりレバーを押し上げてリミットスイッチを作動させる方式である。カム形リミットスイッチは、カムの回転角に応じて、定められた位置でスイッチを作動させるものである。
- レバー形リミットスイッチをは直働式なので、間接式のような巻き下げ位置の制限ができない。
- 同一ランウェイ上に2台のクレーンが設置されている場合に用いられるリミットスイッチ式衝突防止装置は、クレーンの相対する側に設けられたリミットスイッチの作動により、クレーン同士が衝突する前に走行を停止させる。
- 直働式巻過防止装置では、ワイヤロープを交換した後のリミットスイッチの接点の作動位置の再調整は必要ないが、間接式巻過防止装置では再調整が必要である。
- クレーンのフックの外れ止め装置にはスプリング式とウエイト式があるが、小型・中型のクレーンではスプリング式のものが多く使われている。