次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、材料の強さおよび圧力容器について正しいものはどれか。
イ.薄肉円筒胴に発生する応力は、長手方向にかかる応力と接線方向にかかる応力があるが、長手方向にかかる応力のほうが接線方向にかかる応力よりも大きい。
ロ.板厚が一定の圧力容器であれば、さら形鏡板に応力集中は起こらない。
ハ.円筒胴圧力容器の必要な板厚は、設計圧力、容器の内径、材料の許容引張応力、腐れしろ、溶接継手の効率を用いて計算する。
ニ.応力とひずみの関係が直線的で、正比例する限界を比例限度という。
1:イ、ハ
2:イ、ニ
3:ロ、ハ
4:ロ、ニ
5:ハ、ニ
答:5
覚えよう!
- 薄肉円筒胴に発生する応力は、長手方向にかかる応力と接線方向にかかる応力があるが、接線方向にかかる応力は長手方向にかかる応力の2倍となる。
- 応力集中は、形状や板厚が急変する部分やくさび形のくびれの部分に発生しやすい。板厚が一定のさら形鏡板であっても応力集中は起こる。
- 円筒胴圧力容器の必要な板厚は、設計圧力、容器の内径、材料の許容引張応力、腐れしろ、溶接継手の効率を用いて計算する。
- 応力とひずみの関係が直線的で、正比例する限界を比例限度という。