次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。
イ.自動膨張弁は、高圧の冷媒液を低圧部に絞り膨張させる機能に加えて、冷凍負荷に応じて冷媒流量を調節して冷凍装置を効率よく運転する機能の二つの役割を持っている。
ロ.定圧自動膨張弁は、蒸発圧力が設定値よりも高くなると開き、逆に低くなると閉じて、蒸発圧力をほぼ一定に保ち、蒸発器出口冷媒の過熱度を制御する。
ハ.吸入圧力調整弁は、圧縮機吸込み圧力が設定値よりも下がらないように調節し、凝縮圧力調整弁は、凝縮圧力を所定の圧力に保持する。
ニ.圧力スイッチは、圧縮機の過度の吸込み圧力低下や吐出し圧力上昇に対する保護、凝縮器の送風機の起動、停止などに使われる。
1:イ、ハ
2:イ、ニ
3:ロ、ハ
4:ロ、ニ
5:ハ、ニ
答:2
覚えよう!
- 自動膨張弁は、高圧の冷媒液を低圧部に絞り膨張させる機能に加えて、冷凍負荷に応じて冷媒流量を調節して冷凍装置を効率よく運転する機能の二つの役割を持っている。
- 定圧自動膨張弁は、蒸発圧力が設定値よりも高くなると閉じ、逆に低くなると開いて、蒸発圧力をほぼ一定に保つ。定圧自動膨張弁では蒸発器出口冷媒の過熱度は制御できないので、一般に熱負荷変動の少ない小形冷凍装置に用いられる。
- 吸入圧力調整弁は、圧縮機吸込み圧力が設定値よりも上がらないように調節し、凝縮圧力調整弁は、凝縮圧力を所定の圧力よりも下げないように保持する。
- 圧力スイッチは、圧縮機の過度の吸込み圧力低下や吐出し圧力上昇に対する保護、凝縮器の送風機の起動、停止などに使われる。