体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:寒冷にさらされ体温が正常以下になると、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
2:高温にさらされ、体温が正常以上に上昇すると、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進することにより、人体からの放熱が促進される。
3:体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする生体の仕組みを恒常性(ホメオスタシス)といい、主に神経系と内分泌系により調節されている。
4:体温調節中枢は、小脳にあり、産熱と放熱とのバランスを維持し体温を一定に保つよう機能している。
5:発汗していない状態でも皮膚及び呼吸器から若干の水分の蒸発がみられるが、この不感蒸泄に伴う放熱は全放熱量の10%以下である。
答:3
覚えよう!
- 寒冷にさらされ体温が正常以下になると、皮膚の血管が収縮して血流量を減らし、体温の低下を防ぐ。
- 高温にさらされ、体温が正常以上に上昇すると、皮膚の血流量が増加し体内の代謝活動が抑制されることにより、人体からの放熱が促進される。
- 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする生体の仕組みを恒常性(ホメオスタシス)といい、主に神経系と内分泌系により調節されている。
- 体温調節中枢は、間脳の視床下部にあり、産熱と放熱とのバランスを維持し体温を一定に保つよう機能している。
- 発汗していない状態でも皮膚及び呼吸器から1日約850gの水分が蒸発しており、この不感蒸泄に伴う放熱は全放熱量の10%以上である。