粉じんによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病である。
2:じん肺は、ある程度進行すると、粉じんへのばく露を中止しても肺に生じた病変は治らず、更に進行することがある。
3:鉱物性粉じんに含まれる遊離けい酸は、石灰化を伴う胸膜の肥厚である胸膜中皮腫を生じさせるという特徴がある。
4:アルミニウムを含む粉じんや炭素を含む粉じんも、じん肺を起こすことがある。
5:じん肺は、続発性気管支炎や肺結核を合併することがある。
答:3
覚えよう!
- じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病である。
- じん肺は、ある程度進行すると、粉じんへのばく露を中止しても肺に生じた病変は治らず、更に進行することがある。
- 鉱物性粉じんに含まれる遊離けい酸は、胸部にけい肺結節という線維性の結節を形成し、じん肺の一種であるけい肺を起こす。石灰化を伴う胸膜肥厚や胸膜中皮腫を生じさせるものは、石綿である。
- アルミニウムを含む粉じんや炭素を含む粉じんも、じん肺を起こすことがある。
- じん肺は、続発性気管支炎や肺結核を合併することがある。