介護支援専門員が行うソーシャルワークについて、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1:介護保険は社会的によく知られるようになったので、ニーズ発見のためにこれ以上制度の周知に努める必要はない。
2:ニーズがあるにもかかわらず介護保険サービスを利用しようとしない要介護者に対しては、サービス利用の意義などに関する専門的意見を伝える。
3:要介護者に対するサービス利用を調整しているときに、別居している家族から利用を取消したいとの連絡があり、本人も同意しているとのことなので、サービス利用の調整を取り止めた。
4:家族の間に秘密があるとトラブルが生じやすいので、要介護者から得られた情報はそのまま家族に伝える。
5:家族の援助が必要な要介護者であるにもかかわらず、それをしない家族に対しても、家族関係の調整をしながら、あきらめずに継続的に働きかける。
答:2・5
1:誤り。介護保険制度はまだ十分に認知されているとはいえず、ニーズ発見のために制度の周知に努める必要がある。
2:正しい。ニーズがあるにもかかわらず介護保険サービスを利用しようとしない要介護者に対して、サービス利用の意義などに関する専門的意見を伝えることは適切な対応である。
3:誤り。家族から利用を取消したいとの連絡があった場合でも、直接本人と面接して事情や意思を確認する必要がある。
4:誤り。家族に対しても、要介護者から得られた情報についての秘密は保持しなければならない。
5:正しい。家族の援助が必要な要介護者であるにもかかわらず、それをしない家族に対しては、家族関係の調整をしながら、あきらめずに継続的に働きかけることが適切な対応である。