老年期の精神障害について適切なものはどれか。3つ選べ。
1:老年期のせん妄は、脳の器質的疾患によるほか、脱水、手術の影響、薬物の副作用が原因となる場合がある。
2:統合失調症においては、老年期に精神症状が悪化する場合が多い。
3:老年期のうつ病では、行動抑制、物忘れ、注意力の低下など認知症様の症状がみられることがある。
4:老年期の神経症は女性にみられることが多く、症状として、心悸亢進、発汗、呼吸困難などのほか、漠然とした不安を訴えることがある。
5:老年期のパーソナリティ障害は、脳の器質的疾患であるため、環境の変化が原因で発病することはまれである。
答:1・3・4
1:正しい。老年期のせん妄は、脳の器質的疾患によるほか、脱水、手術の影響、薬物の副作用が原因となる場合がある。
2:誤り。統合失調症においては、老年期に精神症状が緩和する場合が多い。
3:正しい。老年期のうつ病では、行動抑制、物忘れ、注意力の低下など認知症様の症状がみられることがある。
4:正しい。老年期の神経症は女性にみられることが多く、症状として、心悸亢進、発汗、呼吸困難などのほか、漠然とした不安を訴えることがある。
5:誤り。老年期のパーソナリティ障害は、性格の偏りが顕著になるものであり、環境の変化が原因で発症することがある。