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H20-問題24

民生委員から、「高齢で認知症と思われる母親と長男の2人暮らしの世帯で、長男がほとんど家におらず、介護放棄の状態のようで心配だ。」と地域包括支援センターに相談があった。センターの社会福祉士が長男と面会すると、「長期出張が多いが、母親は大丈夫だから余計な手を出さないでくれ。」と激しく拒絶された。センターの当面の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。

1:長男の許可がなければ訪問もできないので、相談に来た民生委員にもしばらく家庭を訪問しないようお願いした。

2:センターの主任介護支援専門員から、その家庭の近くの居宅介護支援事業所に対し、虐待のおそれがあるから居宅介護支援を直ちに開始するよう指示した。

3:長男の拒絶が強く、センターだけの力では限界があると判断し、急遽、地域ケア会議を開催することとした。

4:万が一留守中に何かあると心配だから、センター職員に家庭を訪問させてほしいと、長男への説得を試みた。

5:警察に巡回を依頼した。

答:3・4

1:誤り。長男の許可がなければ訪問ができないわけではないので地域包括支援センターの職員が訪問してみたり、相談に来た民生委員にもしばらくは訪問時に様子を見てもらうよう依頼するのが適切である。

2:誤り。虐待のおそれがあっても、本人や家族の同意もなく居宅介護支援を開始することはできず、センターの主任介護支援専門員から、その家庭の近くの居宅介護支援事業所に対し、居宅介護支援を直ちに開始するよう指示することは適切とはいえない。

3:正しい。長男の拒絶が強い場合、センターだけの力では限界があると判断し、急遽、地域ケア会議を開催することは適切な対応である。

4:正しい。万が一留守中に何かあると心配なので、センター職員に家庭を訪問させてほしいと、長男への説得を試みることは適切な対応である。

5:誤り。この時点では介護放棄とは断定できず、警察に巡回を依頼することは適切とはいえない。

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