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第26回-問題20

2003年(平成15年)に高齢者介護研究会が示した、「2015年の高齢者介護~高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて~」に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:高齢者介護においては、高齢者の尊厳の保持よりも日常生活における身体的な自立への支援が優先される。

2:介護保険は、高齢者の自立支援を目指すものであるが、その根底にあるのは「介護者の負担の軽減」である。

3:高齢者が施設に入所した場合、環境や集団生活に効率的に適応するように、それまでの生活習慣を見直すことが望ましい。

4:認知症高齢者のケアの基本として、本人の生活の仕方や潜在する力を周囲が大切にしなければならない。

5:介護サービスの質を示す自立支援の効果測定を行う既存の標準的な尺度を、今後とも使用することが望ましい。

答:4

1:誤り。高齢者介護においては、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要があるとされている。

2:誤り。介護保険は、高齢者の自立支援を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」であるとされている。

3:誤り。高齢者が施設に入所した場合、施設での生活を限りなく在宅での生活に近いものにし、高齢者の意思、自己決定を最大限尊重したものとするよう、施設におけるケアのあり方を見直していくことが必要であるとされている。

4:正しい。認知症高齢者のケアの基本として、本人の生活の仕方や潜在する力を周囲が大切にしなければならないとされている。

5:誤り。介護サービスの質を示す「自立支援の効果」については、未だ評価を行う具体的な尺度は研究段階にあり、介護サービスによる自立支援の効果の評価の手法の確立等を行い、評価結果を利用者に開示することにより、質の高いサービスを提供する事業者が選択され、事業者自身にも質の改善を促していく仕組みの構築が求められるとされている。

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