総合問題4
[事例(問題118から問題120まで共通)]
L君(12歳、男性)は、6歳のとき、アスペルガー症候群(Asperger's syndrome)と診断された。てんかん(epilepsy)を合併しており、1か月に1回程度、身体の脱力発作が起こることがある。
現在は、アスペルガー症候群(Asperger's syndrome)を理由に療育手帳を取得して、特別支援学校(小学部6年)に通学している。靴に強いこだわりがあり、靴が替わっていたり、玄関に置いてある位置がいつもと違ったりすると次の行動ができずに、スクールバスに乗り遅れてしまうことがある。
学校では、興味のあることはよく友達と話をするが、話が終わらないこともあり、悪気はないのに失礼な発言をすることがある。教室の中が騒がしかったり、大きな音がすると耳を手でふさいでしまう。また、運動が大好きで、特に泳ぐことには積極的である。家では決まった場所で食事をして、決まった時間に決まったテレビを見て過ごしている。しかし、そのパターンが崩れると落ち着きがなくなる。
答:3
1:誤り。アスペルガー症候群では、言語の発達の遅れはみられない。
2:誤り。アスペルガー症候群では、知能の遅れはみられない。
3:正しい。アスペルガー症候群では、表情や他人の意図を読み取ることができず、自分のことばかり話す傾向がある。
4:誤り。アスペルガー症候群では、多動傾向はみられない。
5:誤り。アスペルガー症候群では、注意欠陥はみられない。
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