個別援助技術の原則に基づく対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:居室に行くとEさんが「誰にも言わないでね。実は時々お腹が痛むのだけど、あなたの顔を見ると痛みもなくなるわ」と言ったので、誰にも話さないようにした。
2:朝食中、パン食希望のFさんにいつものコーンスープを出すと「今日はみそ汁がよい」と言ったので、「パン食のときは、いつもこのスープでしたよ」と対応した。
3:一人暮らしのGさん宅を訪問したとき、Gさんが「死にたい」と言ったので、「そんなこと言わないでください。私も頑張るからGさんも頑張ってください」と答えた。
4:ナースコールでHさんの居室に行くと「あんたは嫌いだから違う人を呼んで」と言ったので、「なぜですか、私のどこが嫌いなのか教えてください」と尋ねた。
5:外出前のJさんに、「どちらのカーディガンがいいですか」と尋ねながら、Jさんに決めてもらうことにした。
答:5
1:誤り。病状については、医師に報告するなど情報共有の必要があると考えられる。
2:誤り。利用者からの希望があれば、できるだけ希望に沿った対応をするよう努力するべきである。
3:誤り。自殺願望があるときは、まず気持ちをよく聴いて、対応について慎重に検討する必要がある。
4:誤り。嫌いだと言われても、用件を聞き、冷静に対応する必要がある。
5:正しい。着るものなどを選ぶときに、自分で決めてもらうことは適切な対応である。