下表は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の1ヵ月の勤務状況の例を示したものであるが、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に定める拘束時間等に照らし、次の1~4の中から【違反している事項を1つ】選びなさい。なお、1人乗務とし、「1ヵ月についての拘束時間の延長に関する労使協定」があり、下表の1ヵ月は、当該協定により1ヵ月についての拘束時間を延長することができる月に該当するものとする。
1:1日の最大拘束時間
2:当該5週間のすべての日を特定日とした2日を平均した1日当たりの運転時間
3:2週間を平均した1週間当たりの運転時間
4:1ヵ月の拘束時間
答:2
1:正しい。1日の最大拘束時間は16時間とされている。これに違反する勤務はない。
2:誤り。2日を平均した1日当たりの運転時間は9時間以内とされている。この場合、「特定日の前日と特定日の運転時間の平均」と「特定日と特定日の翌日の運転時間の平均」が、ともに9時間を超える場合に改善基準違反となる。
ここでは、19日を特定日とした場合の1日当たりの運転時間がともに9.5時間となり、改善基準違反となる。
3:正しい。2週間を平均した1週間当たりの運転時間は44時間以内とされている。この場合、特定の日を起算日として2週間ごとに区切り、その2週間ごとに計算する。これに違反する勤務はない。
4:正しい。1ヵ月の拘束時間は、労使協定があるときは、320時間まで延長することができる。改善基準には違反していない。
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