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R3-CBT-問29

荷主から貨物自動車運送事業者に対し、往路と復路において、それぞれ荷積みと荷下ろしを行うよう運送の依頼があった。これを受けて運行管理者は下の図に示す運行計画を立てた。この運行に関する次の1~3の記述について、解答しなさい。なお、解答にあたっては<運行計画>及び各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

<運行計画>
A営業所を出庫し、B地点で荷積みし、E地点で荷卸し、休憩の後、戻りの便にて、F地点で再度荷積みし、G地点で荷卸しした後、A営業所に帰庫する行程とする。当該運行は、車両総重量8トン、最大積載量5トンの貨物自動車を使用し、運転者1人乗務とする。

1.C料金所からD料金所までの間の高速自動車国道の運転時間を、2時間と設定したことは、道路交通法令に定める制限速度に照らし適切か否かについて、【いずれか正しいものを1つ】選びなさい。

①適切 ②不適切


2.当該運転者の前日の運転時間は9時間20分であり、また、当該運転者の翌日の運転時間は9時間20分と予定した場合、当日を特定日とした場合の2日を平均した1日当たりの運転時間は、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準告示」という。)に照らし、違反しているか否かについて、【いずれか正しいものを1つ】選びなさい。

①違反している ②違反していない


3.当日の全運行において、連続運転時間は「改善基準告示」に照らし、違反しているか否かについて、【いずれか正しいものを1つ】選びなさい。

①違反している ②違反していない

答:1=② 2=② 3=①

1.C料金所からD料金所までの間の高速自動車国道の運転時間について

車両総重量8トン、最大積載量5トンの貨物自動車は、特定中型自動車に該当し、高速自動車国道の法定速度は時速80kmである。

C料金所からD料金所まで間の180kmを2時間で走行すると平均時速は90kmになるため、速度違反で不適切である。


2.当日を特定日とした場合の運転時間について

往路の運転時間 40分+2時間20分=3時間
復路の運転時間 1時間+3時間+1時間20分=5時間20分
当日の運転時間 3時間+5時間20分=8時間20分

前日・当日の平均運転時間 (9時間20分+8時間20分)÷2=8時間50分
当日・翌日の平均運転時間 (8時間20分+9時間20分)÷2=8時間50分

2日を平均した1日当たりの運転時間が共に9時間を超えているわけではないので、改善基準告示に違反していない。


3.当日の全運行における連続運転時間について

F地点からA営業所に帰庫する際、運転開始から4時間以内に運転を中断した時間が20分しかないため、改善基準告示に違反している。

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