荷主から貨物自動車運送事業者に対し、往路と復路において、それぞれ荷積みと荷下ろしを行うよう運送の依頼があった。これを受けて運行管理者は下の図に示す運行計画を立てた。この運行に関する次の1~3の記述について、解答しなさい。なお、解答にあたっては、<運行計画>及び各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
<運行計画>
B地点から、重量が5,500キログラムの荷物をC地点に運び、その後、戻りの便にて、D地点から5,250キログラムの荷物をF地点に運ぶ行程とする。当該運行は、最大積載量6,250キログラムの貨物自動車を使用し、運転者1人乗務とする。
1.当該運行においてC地点に11時50分に到着させるためにふさわしいA営業所の出庫時刻[ ア ]について、次の①~③の中から【正しいものを1つ】選びなさい。
① 7時30分 ② 7時40分 ③ 7時50分
2.当該運転者は前日の運転時間が9時間10分であり、また、翌日の運転時間を9時間20分とした場合、当日を特定の日とした場合の2日を平均して1日当たりの運転時間が自動車運転者の労働時間等の改善のための基準告示(以下「改善基準告示」という。)に違反しているか否について、【正しいものを1つ】選びなさい。
① 違反していない ② 違反している
3.当日の全運行において、連続運転時間は「改善基準告示」に、違反しているか否かについて、【正しいものを1つ】選びなさい。
① 違反していない ② 違反している
答:1=① 2=① 3=①
1.C地点に11時50分に到着させるためにふさわしいA営業所の出庫時刻について
A営業所からB地点までの所要時間 10km÷30km/h=20分
B地点での荷積み 20分
B地点からC地点までの所要時間 245km÷70km/h+休憩10分=3時間30分+10分=3時間40分
A営業所からC地点までの所要時間 20分+20分+3時間40分=4時間20分
C地点に11時50分に到着させるための出庫時刻 11時50分-4時間20分=7時30分
2.当日を特定の日とした場合の運転時間について
往路の運転時間 20分+3時間30分=3時間50分
復路の運転時間 30分+2時間+2時間+30分=5時間
当日の運転時間 3時間50分+5時間=8時間50分
前日・当日の平均運転時間 (9時間10分+8時間50分)÷2=9時間
当日・翌日の平均運転時間 (8時間50分+9時間20分)÷2=9時間5分
2日を平均した1日当たりの運転時間が共に9時間を超えているわけではないので、改善基準告示に違反していない。
3.当日の全運行における連続運転時間について
連続運転時間は4時間を超えておらず、改善基準告示に違反していない。
- Back: R2-CBT-問28
- Next: R2-CBT-問30