下図は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の1週間の勤務状況の例を示したものであるが、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」（以下「改善基準告示」という。）に定める拘束時間等に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。ただし、すべて1人乗務の場合とする。なお、解答にあたっては、下図に示された内容及び各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
１：1日についての拘束時間が改善基準告示に定める最大拘束時間に違反する勤務がある。
２：勤務終了後の休息期間が改善基準告示に違反するものがある。
３：1日についての拘束時間が15時間を超えることができる1週間についての回数は、改善基準告示に違反している。
４：木曜日に始まる勤務の1日についての拘束時間は、この1週間の勤務の中で1日についての拘束時間が最も長い。
答：４
＜1週間の拘束時間及び休息期間＞月曜日 拘束時間 14時間＋2時間＝16時間
休息期間 3時間＋5時間＝8時間
火曜日 拘束時間 15時間
休息期間 4時間＋8時間＝12時間
水曜日 拘束時間 14時間＋3時間＝17時間
休息期間 2時間＋5時間＝7時間
木曜日 拘束時間 16時間
休息期間 3時間＋6時間＝9時間
金曜日 拘束時間 15時間
※1日の拘束時間は、始業時間から24時間以内にある拘束時間のことをいう。
１：正しい。1日についての拘束時間が改善基準告示に定める最大拘束時間（16時間以内）に違反する勤務がある。
２：正しい。勤務終了後の休息期間（8時間以上）が改善基準告示に違反するものがある。
３：正しい。1日についての拘束時間が15時間を超えることができる1週間についての回数（2回以内）は、改善基準告示に違反している。
４：誤り。水曜日に始まる勤務の1日についての拘束時間が、この1週間の勤務の中で1日についての拘束時間が最も長い。