次の事故事例を教訓とした今後の対策として、誤っているものはどれか。
「給油取扱所の固定給油設備から軽油が漏れて地下に浸透したため、地下専用タンクの外面保護材の一部が溶解した。また、周囲の地下水も汚染され、油臭くなった」
1:固定給油設備は定期的に前面カバーを取り外し、ポンプ及び配管に漏れがないか点検すること。
2:固定給油設備の下部ピットは、漏油しても地下に浸透しないように、内側をアスファルトで被覆しておくこと。
3:給油中は吐出状況を監視し、ノズルから空気(気泡)を吹き出していないか注意すること。
4:固定給油設備のポンプ及び配管等の一部に著しく油ごみ等が付着する場合は、その付近に漏れの疑いがあるので、重点的に点検すること。
5:固定給油設備のポンプ周囲及び下部ピット内は、点検を容易にするため常に清掃しておくこと。
答:2
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覚えよう!
アスファルトの主成分は、ガソリン、軽油、灯油などに溶けやすい性質があり、これらの危険物の漏えい事故対策として、アスファルトによる被覆は適切ではない。
なお、給油空地及び注油空地の舗装においては、危険物の規制に関する規則第24条の16第1号で「漏れた危険物が浸透し、又は当該危険物によって劣化し、若しくは変形するおそれがないものであること」と規定されており、一般にコンクリート舗装が用いられている。