Lさん(83歳、女性)は、誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)の既往があり、要介護2の判定を受けている。週2回、通所リハビリテーションを利用している。今日、通所リハビリテーションに来たLさんは、提供された食事をほとんど食べていない。食事以外に摂取している水分は、1日200~300mlだという。Lさんの手の甲の皮膚をつまむと、つまんだ形がそのまま残った。尿量も少なく、尿の色は濃い黄色であった。
Lさんへの対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1:散歩を勧める。
2:入浴を勧める。
3:コーヒーを勧める。
4:おやつにゼリーを勧める。
5:食事の一時休止を勧める。
答:4
1:誤り。Lさんには脱水症状がみられるため、水分を摂取して安静にしなければならない。
2:誤り。入浴すると汗をかくため、脱水症状がみられるLさんには不適切である。
3:誤り。コーヒーには利尿作用があるため、脱水症状がみられるLさんには不適切である。
4:正しい。Lさんは誤嚥性肺炎の既往があるため、嚥下しやすいゼリーを勧めて水分を摂取させることは適切な対応である。
5:誤り。食事からも水分も摂取できるため、食事を休止させることは適切とはいえない。