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人間の尊厳と自立
第27回-問題1
1956年(昭和31年)当時、肺結核(pulmonary tuberculosis)で国立療養所に入所していた朝日茂氏は、単身で無収入だったために生活扶助(月額600円支給)と医療扶助を受けていた。長年、音信不通だった兄を福祉事務所が見つけ、兄から月1,500円の仕送りが行われることになった。これにより福祉事務所は支給していた月額600円の生活扶助を停止し、医療費の一部自己負担額として月900円の負担を求めた。このことが日本国憲法第[ A ]条に反するものとして朝日茂氏は、1957年(昭和32年)、厚生大臣の決定を取り消すことを求める訴訟を起こした。
この訴訟で焦点となった日本国憲法第[ A ]条が規定する権利として、正しいものを1つ選びなさい。
1:参政権
2:自由権
3:請求権
4:生存権
5:平等権
第27回-問題2
「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1:「障害者総合支援法」の基本的な理念のもと、障害者の差別の解消を具体的に実施するためのものである。
2:障害者を身体障害、知的障害および精神障害のある者に限定している。
3:行政機関に対して、障害者に対する合理的配慮を法的義務としている。
4:差別について具体的に定義し、その解消に向けた措置等を定めている。
5:この法律以前に、障害を理由とする差別や不利益な取扱いの禁止について定めた条例を制定した地方公共団体は存在しない。
(注)
1 「障害者差別解消法」とは、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。
2 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
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