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障害の理解
第26回-問題87
ICIDH(International Classification of Impairments,Disabilities and Handicaps:国際障害分類)からICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)への変遷に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1:ICIDHは、機能・形態障害の分類が不十分という指摘があった。
2:医学モデルから社会モデルへの転換として、ICFを位置づけた。
3:ICIDHは、身体障害に適合できない部分があるという批判があり、ICFが開発された。
4:ICIDHにおける能力障害を、ICFでは参加制約に置き換えた。
5:ICIDHよりも、環境及び環境と個人の相互作用を重視したモデルとしてICFが提案された。
第26回-問題88
ソーシャルインクルージョン(social inclusion)の理念として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:すべての人を社会の一員として包み込み、共に支えあう。
2:同年代の障害がない人の生活と同じような生活ができるように援助する。
3:必要な支援を受けながら、自分の生活を選択し決定する。
4:問題解決能力を抑圧された人々の主体性を回復する。
5:奪われたすべての権利を回復し、その人にふさわしい生活を取り戻す。
第26回-問題89
免疫力が低下したHIV(human immunodeficiency virus)感染者の生活上の留意点に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1:火を通さない生ものを積極的に摂取する。
2:他者の皮膚に直接手で触れることは避ける。
3:びらんを防ぐために、肛門周囲を清潔に保つ。
4:日和見感染を防ぐために、日光に当たらない。
5:口腔内出血を防ぐために、口腔ケアは行わない。
第26回-問題90
知的障害のある人のライフステージ(life stage)に応じた支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:乳児期には、身体的な成長と精神的な成長のアンバランスに配慮する。
2:幼児期には、将来の就職を考えた自立プログラムを提供する。
3:成人期には、家族の障害受容を支援する。
4:壮年期には、親と死別した後の生活への適応を支援する。
5:老年期には、障害者福祉サービスの利用を支援する。
第26回-問題91
自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)のあるEちゃん(5歳)とのコミュニケーションとして、適切なものを1つ選びなさい。
1:「水筒にもっとたくさん水を入れてね」
2:「Eちゃんがいい子にしていたら、遊園地に連れて行ってあげます」
3:「手を洗って、ご飯を食べて、歯を磨いてから遊園地に行こうね」
4:「片付けが終わらないと、遊園地に連れて行きませんよ」
5:「Eちゃんは、これから遊園地に行きます」
第26回-問題92
Fさん(55歳、男性)は、1年前に筋委縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。以前よりも、両上下師の筋力低下が進み、日常生活にも介助が必要となってきた。現在は、壁を伝いながら、妻の介助でどうにか歩行は可能である。からだを起こすと血圧が低くなり呼吸が苦しくなるため、「何もしたくない」と自宅の中だけで過ごすことが多い。
介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:血圧低下を治療する。
2:妻に病状の進行を説明する。
3:人工呼吸器の装着を促す。
4:安楽な体位を工夫する。
5:運動・体操を指導する。
第26回-問題93
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)の人の日常生活上の留意点として、適切なものを1つ選びなさい。
1:入浴では、お湯の温度を高めにする。
2:着替えをするときには、腕を高く上げない。
3:立ち上がるときには、息を止める。
4:和式トイレを使用する。
5:低カロリーの食事を摂取する。
第26回-問題94
リハビリテーションの専門職の業務として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:言語聴覚士は、嚥下訓練を行う。
2:義肢装具士は、義肢を処方する。
3:視能訓練士は、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の評価を行う。
4:作業療法士は、知的障害者の疾病予防や健康づくり支援を行う。
5:理学療法士は、精神障害者の社会復帰の相談援助を行う。
第26回-問題95
Gさん(24歳、男性)は、父親と同居している。半年前に統合失調症(schizophrenia)を発症し、3か月精神科病院に入院した。現在は仕事を休み、服薬を続けながら、ホームヘルプサービスを利用し、自宅療養中である。日中はほとんど働くことができず、一日中寝ていることもある。父親はGさんに「どうして仕事ができないのか」、「薬に頼ってばかりではいけない」と言い、Gさんは父親に言われるたびに落ち込んでいる。
父親に対する介護職の支援として、適切なものを1つ選びなさい。
1:以前のように仕事ができると信じていることを、Gさんに伝えるように勧める。
2:薬の管理を父親が行うように勧める。
3:家族心理教育プログラムへの参加を勧める。
4:Gさんを誘って気晴らしに旅行するなどの娯楽を勧める。
5:規則正しい生活をするように、Gさんを励ますことを勧める。
第26回-問題96
レスパイトケア(respite care)の目的として、適切なものを1つ選びなさい。
1:利用者の身体的安静を確保すること。
2:介護を担う家族に休養を提供すること。
3:介護職に休息を提供すること。
4:利用者のリハビリテーションの機会を確保すること。
5:介護を担う家族の経済的負担を軽くすること。
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