Jさん(70歳、男性)は、右片麻痺があり、妻と二人暮らしである。週1回の通所介護(デイサービス)と、週1回の自宅での訪問介護員(ホームヘルパー)による入浴介助を受けている。移動は四脚杖歩行で、排泄と入浴は一部介助が必要である。Jさんは居住環境を整備して、できるだけ今の生活を維持しながら妻の負担を減らしたいと望んでいる。
Jさんに対する介護職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:車いすで出入りできるようにトイレを広くする。
2:トイレでの排泄をやめて、寝室にポータブルトイレを置く。
3:浴槽の出入りをしやすくするために、リフトを設置する。
4:部屋の出入り口にある段差をスロープ(slope)にする。
5:トイレの中に手すりをつける。
答:5
1:誤り。Jさんは四脚杖歩行ができており、車いすを利用していない。
2:誤り。Jさんは四脚杖歩行ができており、ポータブルトイレを利用させることは適切とはいえない。
3:誤り。Jさんは四脚杖歩行ができており、浴槽にリフトを設置する必要はない。
4:誤り。Jさんは四脚杖歩行をしており、段差をスロープにする必要はない。
5:正しい。トイレの中に手すりをつけることで、排泄介助時の負担を軽減することができる。