Jさん(75歳、男性、認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱa)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら妻と自宅で暮らしていた。妻が事故で亡くなったため、近くに住む息子夫婦の家に引っ越すことになった。息子夫婦はダイニングキッチンの隣をJさんの部屋として用意し、訪問介護員(ホームヘルパー)にどのように整えるべきかを尋ねた。
息子夫婦に対する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:部屋の出入口の戸を取り外す。
2:ポータブルトイレを設置する。
3:思い出の小物や写真を飾る。
4:ベッドを柵で囲む。
5:部屋のようすがわかるように、カメラを設置する。
答:3
1:誤り。部屋の出入口の戸を取り外すことは、プライバシーへの配慮が欠けており不適切である。
2:誤り。Jさんがポータブルトイレを使用する必要があるかどうか、この設問からは判断できない。
3:正しい。思い出の小物や写真を飾ることは、新しい環境に対する不安を軽減するために有効である。
4:誤り。ベッドを柵で囲むことは、身体拘束にあたり不適切である。
5:誤り。部屋のようすがわかるようにカメラを設置することは、プライバシーを侵害することになり不適切である。