総合問題3
[事例(問題115から問題117まで共通)]
Mさん(55歳、男性、要介護5)は、妻(54歳)と娘(25歳、会社勤務)の三人暮らしである。52歳のときに、筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)を発症した。54歳でほぼ全介助となった。現在、食事はミキサー食である。風呂好きであったが、発症後は妻が清拭と部分浴をしている。リフトを使用してリクライニング式車いすへ移乗し、午前と午後に1時間程度座っている。右手の親指のみ、少し動かすことができる状態である。
最近のMさんは球麻痺症状が強くなり、呼吸もしづらくなってきている。医師から「今後1か月以内には、胃瘻の造設と人口呼吸器装着が必要になるだろう」と説明を受けている。主となる介護者は妻であるが、娘は夕方から就寝まで手伝っている。
娘は半年後に結婚を控えている。Mさんは結婚式に出席して、娘を祝福したいと思っている。
答:3
1:誤り。認知障害は、筋萎縮性側索硬化症により発症するものではない。
2:誤り。感覚障害は、筋萎縮性側索硬化症により発症するものではない。
3:正しい。球麻痺症状が強くなっていることから、嚥下障害を発症している可能性が高い。
4:誤り。膀胱直腸障害は、筋萎縮性側索硬化症により発症するものではない。
5:誤り。眼球運動障害は、筋萎縮性側索硬化症により発症するものではない。
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