[事例(問題98から問題100まで共通)]
5年前に介護老人福祉施設に入所したHさん(87歳、女性)は、入所当初は移動には車いすの介助が必要であった。しかし、現在では車いすを自分で操作して移動し、何かにつかまれば2~3歩は歩行可能で、移乗と排泄は自立している。Hさんは歌が好きで社交的である。最近は視力と下肢の筋力の衰えが目立ち始めた。また、1ヶ月前には同じ年で仲の良かった友人が亡くなった。Hさんは睡眠薬を服用するようになり、今日の明け方、入所後初めて失禁してしまった。Hさんは「こんなことになってしまって・・・」と泣きくずれた。
答:5
1:誤り。初めての失禁でおむつの使用を勧めることは適切ではない。
2:誤り。水分を控えることは脱水のおそれがあり不適切である。
3:誤り。初めての失禁で室内にポータブルトイレを置くことは適切ではない。
4:誤り。自分で排泄ができるのに、一人でトイレに行かないよう伝えることは不適切である。
5:正しい。Hさんと一緒に今後の対応を考えることが最も大切である。
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