【労働生理】ホルモン・ストレス
ホルモン・内分泌器官
出題形式は、ホルモン・内分泌器官・はたらきの組み合わせ正誤問題が続いています(古い過去問はアドレナリンの正誤問題でしたが長期間出ていません)。
出題されるホルモンに偏りがありますので、対策しやすい設問だと言えるでしょう。
◎=よく出る、〇=出やすい、△=たまに出る
ホルモン | 内分泌器官 | はたらき | 誤りパターン | |
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◎ | コルチゾール | 副腎皮質 | 血糖量の増加 | 内分泌器官=膵臓 |
◎ | インスリン | 膵臓 | 血糖量の減少 | はたらき=血糖量の増加 |
◎ | アルドステロン | 副腎皮質 | 体液中の塩類バランスの調節 | 内分泌器官=副腎髄質、はたらき=血糖量の増加 |
◎ | パラソルモン | 副甲状腺 | 血中のカルシウム量の調節 | 内分泌器官=副腎髄質、はたらき=血糖量の増加、睡眠と覚醒のリズムの調節 |
◎ | グルカゴン | 膵臓 | 血糖量の増加 | |
〇 | メラトニン | 松果体 | 体液中のカルシウムバランスの調節 | 内分泌器官=副甲状腺、副腎髄質、はたらき=体液中の塩類バランスの調節 |
〇 | ガストリン | 胃 | 胃酸分泌刺激(促進) | はたらき=胃酸分泌抑制 |
△ | 副腎皮質刺激ホルモン | 下垂体 | 副腎皮質の活性化 | ※令和4年前期に初出題、以降続けて出ている |
△ | アドレナリン | 副腎髄質 | 血糖量の増加 | 内分泌器官=副甲状腺、はたらき=血糖量の減少、体液中のカルシウムバランスの調節 |
△ | プロラクチン | 下垂体 | 黄体形成の促進 | ※令和5年後期に初出題 |
△ | セクレチン | 十二指腸 | 消化液分泌促進 |
ストレスとストレス反応
出題頻度はあまり高くないですが、令和5年に前期・後期と続けて出題されました。選択肢のバリエーションが少なくて覚えやすい設問です。
◎=よく出る、〇=出やすい、△=たまに出る
ストレス反応 | ◎ | 外部からの刺激であるストレッサーは、その形態や程度にかかわらず、自律神経系と内分泌系を介して、心身の活動を緊張状態にする(誤:抑圧する) |
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△ | ストレスにより、自律神経系や内分泌系によるホメオスタシスの維持ができなくなり、心身の健康障害が発生することがある | |
△ | 個人の能力や感性に適合しないストレッサーは、心理的には不安、焦燥感、抑うつ感などを、身体的には疲労を生じることがある | |
△ | ストレスは、外部からの刺激(ストレッサー)に対し、心身ともに順応しようとする反応である | |
ホルモン | ◎ | ストレスに伴う心身の反応には、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが深く関与している |
〇 | 典型的なストレス反応として、副腎皮質ホルモンの分泌の亢進(誤:著しい減少)がある | |
原因 | ◎ | 昇進、転勤、配置替えなどがストレスの原因となることがある(誤:原因となることはない) |
〇 | 職場環境における騒音、気温、湿度、悪臭などがストレスの原因となることがある(誤:原因となることはない) | |
症状 | ◎ | ストレスによる内科的疾患として、高血圧症、狭心症、十二指腸潰瘍などの疾患が生じることがある |
△ | ストレスによる精神神経科的疾患として、抑うつ、神経症などがある | |
△ | ストレスにより、発汗、手足の震えなど自律神経系の障害が生じることがある | |
個人差 | 〇 | ストレス反応は、個人差が大きい(誤:個人差がほとんどない) |