【労働生理】栄養素関連

栄養素の消化と吸収

栄養素問題は徐々に出題頻度が上がって、直近では必ず出題されています。

主な出題内容は、三大栄養素(糖質、蛋白質、脂肪)、消化官、消化酵素ですが、確実に覚えておきたいのは5つの消化酵素でしょう。

糖質 アミラーゼ
  • 脂質を分解するリパーゼだけ線を引いているのは理由があります。
  • 脂質=リパーゼを覚えてしまえば、他の「○○ーゼ」は糖質、「○○シン」は蛋白質と覚えられる
  • 脂質=リパーゼは、消化酵素の出題だけではなく、他の出題でも正答を見つけるキーワードになる
糖質 マルターゼ
蛋白質 トリプシン
蛋白質 ペプシン
脂質 リパーゼ
蛋白質

蛋白質だけの設問では、全く同じ問題が続いています。
誤りの選択肢は「膵リパーゼなど(正:トリプシンなど)によりアミノ酸に分解される」しか出ていません。

脂質
脂質だけの設問は、ほぼ同じ選択肢になっています。
誤りの選択肢は「膵アミラーゼ(正:リパーゼ)により脂肪酸とグリセリンに分解される」しか出ていません。
糖質

糖質だけの設問が出題されたことはありません(令和5年後期まで)。

その他

◎=よく出る、〇=出やすい、△=たまに出る

  • 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される(誤:酵素により分解されて、吸収可能な形になり、腸壁から吸収される
  • 三大栄養素のうち糖質はブドウ糖などに、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリン(誤:エチレングリコール)に、酵素により分解されて吸収される
  • 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける(誤:蛋白質を分解するトリプシンなどの消化酵素を含んでいる
  • 膵臓から十二指腸に分泌される膵液には、消化酵素は含まれているが、血糖値を調整するホルモンが含まれていない(誤:消化酵素は含まれていないが、血糖値を調節するホルモンが含まれている
  • ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する
  • 小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている