令和6年前期-問38

下記に掲げるAからCまでの図のとおり、同一形状で質量が異なる三つの荷を、それぞれ同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いて、それぞれ異なるつり角度でつり上げるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値が大きい順に並べたものは1~5のうちどれか。
ただし、いずれも荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。

張力大→小

1:A B C

2:B A C

3:B C A

4:C B A

5:C A B

★みんなの正解率61.8%

答:3

令和6年前期-問38の情報

※当サイト独自調査によるものです。

カテゴリ力学
出題分野ワイヤロープの張力計算
類似問題の出題率(令和7年前期まで)
過去5回100.0%前回~5回前100.0%
過去10回100.0%6回前~10回前100.0%
過去15回100.0%11回前~15回前100.0%
過去20回100.0%16回前~20回前100.0%
過去25回92.0%21回前~25回前60.0%
過去30回83.3%26回前~30回前40.0%
過去35回71.4%31回前~35回前0.0%
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令和7年前期-問38 図のように質量10㎏の荷を同じ長さの2本のロープを用いて2人でそれぞれ鉛直線に対し30°の角度で引き上げ支えているとき、1人がロープを引く力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s2とする。また、左右のロープの張力は同じとし、ロープの質量は考えないものとする。
令和6年後期-問38 下記に掲げるAからDまでの図のとおり、同一形状で質量が異なる四つの荷を、それぞれ同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープ(以下、本問において「ワイヤロープ」という。)を用いて、それぞれ異なるつり角度でつり上げるとき、これらの荷を、1本のワイヤロープにかかる張力の値が小さい順に並べたものは1~5のうちどれか。ただし、いずれも荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。

令和6年前期-問38

令和5年後期-問38 図AからCのとおり、同一形状で質量が異なる三つの荷を、それぞれ同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いて、それぞれ異なるつり角度でつり上げるとき、これらの荷を、1本のワイヤロープにかかる張力の値が小さい順に並べたものは1~5のうちどれか。ただし、いずれも荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
令和5年前期-問38 図のように、直径1m、高さ1mのアルミニウム製の円柱を同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度90°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、アルミニウムの1m3当たりの質量は2.7t、重力の加速度は9.8m/s2とする。また、荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
令和4年後期-問38 図のように、直径1m、高さ0.5mの鋳鉄製の円柱を同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、鋳鉄の1m3当たりの質量は7.2t、重力の加速度は9.8m/s2とする。また、荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
令和4年前期-問39 図AからCのとおり、同一形状で質量が異なる3つの荷を、それぞれ同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いて、それぞれ異なるつり角度でつり上げるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値が大きい順に並べたものは1~5のうちどれか。 ただし、いずれも荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
令和3年後期-問39 図AからDのとおり、同一形状で質量が異なる4つの荷を、それぞれ同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いて、それぞれ異なるつり角度でつり上げるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値が大きい順に並べたものは1~5のうちどれか。 ただし、いずれも荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
令和3年前期-問38 図のような形状のコンクリート製の直方体を同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度90°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、コンクリートの1m3当たりの質量は2.3t、重力の加速度は9.8m/s2とする。また、荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
令和2年後期-問38 図AからCのとおり、同一形状で質量が異なる3つの荷を、それぞれ同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いて、それぞれ異なるつり角度でつり上げるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値が大きい順に並べたものは1~5のうちどれか。 ただし、いずれも荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
令和2年前期-問38 図のように、直径1m、高さ2mのコンクリート製の円柱を同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、コンクリートの1m3当たりの質量は2.3t、重力の加速度は9.8m/s2とする。また、荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
令和元年後期-問38 図のような形状のアルミニウム製の直方体を同じ長さの2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、アルミニウムの1m3当たりの質量は2.7t、重力の加速度は9.8m/s2とする。また、荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
平成31年前期-問38 図のように、直径1m、高さ0.5mの鋳鉄製の円柱を同じ長さの2本の玉掛用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、鋳鉄の1m3当たりの質量は7.2t、重力の加速度は9.8m/s2とする。 また、荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
平成30年後期-問38 直径1m、高さ2mのコンクリート製の円柱を同じ長さの2本の玉掛用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、コンクリートの1m3当たりの質量は2.3t、重力の加速度は9.8m/s2とする。 また、荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
平成30年前期-問38 図のような形状の鋳鉄製の直方体を2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、鋳鉄の1m3当たりの質量は7.2t、重力の加速度は9.8m/s2とする。また、荷の左右のつり合いは取れており、左右のワイヤロープの張力は同じとし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
平成29年後期-問38 図のような形状のコンクリート製の直方体を2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度70°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、コンクリートの1m3当たりの質量は2.3t、重力の加速度は9.8m/S2、cos35°=0.82とし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
平成29年前期-問38 直径1m、高さ1mのコンクリート製の円柱を2本の玉掛用ワイヤロープを用いてつり角度80°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、コンクリートの1m3当たりの質量は2.3t、重力の加速度は9.8m/s2、cos40°=0.77とし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
平成28年後期-問38 直径1m、高さ2mのコンクリート製の円柱を2本の玉掛用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは、次の1~5のうちどれか。 ただし、コンクリートの1m3当たりの質量は2.3t、重力の加速度は9.8m/s2とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
平成28年前期-問40 図のように、質量4tの荷を2本の玉掛け用ワイヤーロープを用いてつり角度30°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、重力の加速度は9.8m/s2、cos15°=0.96とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
平成27年後期-問37 図のように、質量16tの荷を2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、重力の加速度は9.8m/s2、cos30°=0.86とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
平成27年前期-問38 図のように、質量16tの荷を2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは、1~5のうちどれか。 ただし、重力の加速度は9.8m/s2とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
平成26年後期-問39 図のように、質量16tの荷を2本の玉掛け用ワイヤロープ用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは1~5のうちどれか。 ただし、重力の加速度は9.8m/s2とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
平成26年前期-問40 図のように、質量4tの荷を2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度90°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは、1~5のうちどれか。 ただし、重力の加速度は9.8m/s2とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
平成24年後期-問39 図のように、質量5tの荷を2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは、1~5のうちどれか。 ただし、重力の加速度は9.8m/s2とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
平成23年後期-問38 図のように、質量10tの荷を2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは、1~5のうちどれか。 ただし、重力の加速度は9.8m/s2とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。

覚えよう!

ワイヤロープ1本に掛かる張力=質量÷つり本数×重力の加速度×張力係数

A=3t÷2本×9.8m/s2×1.16=17.052kN

B=4t÷2本×9.8m/s2×1.41=27.636kN

C=2t÷2本×9.8m/s2×2.00=19.6kN

玉掛け用ワイヤロープのつり角度による張力係数

つり角度 張力係数
1.00
30° 1.04
60° 1.16
90° 1.41
120° 2.00

ポイント

類似問題の出題率を見るとわかるとおり、ワイヤロープの張力問題は、近年必ず出題されています。
傾向として、

  • ワイヤロープは2本
  • ①複数の荷における張力の順番が問われる問題と、②単一の荷における張力の値を問われる問題に分かれる
  • 張力係数の計算に使うcos(つり角度÷2)の値が示されなくなった
  • 重力加速度9.8m/s2すら示されないことがある

となっています。いずれにしても、つり角度に対する張力係数を覚えてしまうか、計算で出せないとこの問題は解けません。
張力係数は、1÷cos(つり角度÷2)ですが、cosの値を知らないと計算できないため、ダイレクトに張力係数を覚えるほうが実用的でしょう。

①複数の荷の場合
どの荷においても、つり本数2本、重量加速度9.8m/s2の同条件なら、実質的に質量×張力係数で張力の大小だけは判別可能です。少し計算時間を短縮できます。
A:3t×1.16=3.48
B:4t×1.41=5.64
C:2t×2.00=4.00
張力の大小は B > C > A
②単一の荷の場合
荷の質量計算(1m3あたりの質量は与えられる)とセットで出された場合に面倒で、体積から質量を求めたうえで、公式にあてはめて張力を計算するしかありません。
つり本数2本、重量加速度9.8m/s2なら、張力=質量×張力係数×4.9となります。