クレーンの運転時の注意事項に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
1:インバーター制御のクレーンは、低速から高速までの無段階の速度制御により、スムーズな加速・減速や微速運転ができるので、つり荷の荷振れが抑えられるため、インチングを行わなくても位置合わせができる。
2:巻下げ過ぎ防止装置のないクレーンのフックを巻き下げ続けると、逆巻きになるおそれがある。
3:ジブクレーンで荷をつるときは、マストやジブのたわみにより作業半径が大きくなるので、つり荷の質量が定格荷重に近い場合には、たわみにより大きくなったときの作業半径における定格荷重を超えないことを確認する。
4:停止時の荷振れを防止するために行う追いノッチは、移動を続けるつり荷が目標位置の少し手前まで来たときに移動の操作を一旦停止し、慣性で移動を続けるつり荷が振り切れた後、ホイストの真下に戻ってきたときに再び移動のスイッチを入れ、その直後に移動のスイッチを切り、つり荷を停止させる手順で行う。
5:無線操作式クレーンで、運転者自身が玉掛作業を行うときは、制御器の操作スイッチなどへの接触による誤動作を防止するため、制御器の電源スイッチを切っておく。
★みんなの正解率86.0%
答:4
覚えよう!
- インバーター制御のクレーンは、低速から高速までの無段階の速度制御により、スムーズな加速・減速や微速運転ができるので、つり荷の荷振れが抑えられるため、インチングを行わなくても位置合わせができる。
- 巻下げ過ぎ防止装置のないクレーンのフックを巻き下げ続けると、逆巻きになるおそれがある。
- ジブクレーンで荷をつるときは、マストやジブのたわみにより作業半径が大きくなるので、つり荷の質量が定格荷重に近い場合には、たわみにより大きくなったときの作業半径における定格荷重を超えないことを確認する。
- 停止時の荷振れを防止するために行う追いノッチは、移動を続けるつり荷が目標位置の少し手前まで来たときに移動の操作を一旦停止し、慣性で移動を続けるつり荷が振り切れる直前に、再び移動のスイッチを瞬時入れ、つり荷を停止させる手順で行う。
- 無線操作式クレーンで、運転者自身が玉掛作業を行うときは、制御器の操作スイッチなどへの接触による誤動作を防止するため、制御器の電源スイッチを切っておく。