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R3前期-問30

感電及びその防止に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

1:感電による死亡原因としては、心室細動の発生、呼吸停止及び電気火傷があげられる。

2:天井クレーンは、鋼製の走行車輪を経て走行レールに接触しているため、走行レールが接地されている場合は、クレーンガーダ上で走行トロリ線の充電部分に身体が接触しても、感電の危険はない。

3:接地線には、できるだけ電気抵抗の大きな電線を使った方が丈夫で、安全である。

4:感電による危険を電流と時間の積によって評価する場合、一般に500ミリアンペア秒が安全限界とされている。

5:人体は身体内部の電気抵抗が皮膚の電気抵抗よりも大きいため、電気火傷の影響は皮膚深部には及ばないが、皮膚表面は極めて大きな傷害を受ける。

答:1

1:正しい。感電による死亡原因としては、心室細動の発生、呼吸停止及び電気火傷があげられる。

2:誤り。天井クレーンは、鋼製の走行車輪を経て走行レールに接触しており、走行レールが接地されている場合にはクレーンは接地されていることになるが、トロリ線の充電部分に身体が接触した場合は感電の危険がある。

3:誤り。接地抵抗は小さいほど良いので、接地線は十分な太さのものを使用する必要がある。

4:誤り。感電による危険を電流と時間の積によって評価する場合、一般に50ミリアンペア秒が安全限界とされている。

5:誤り。身体内部の抵抗は一般的に500Ω程度だが、皮膚の抵抗は乾湿状態などにより大きく変動する。電気火傷は外部からの熱源による火傷と同様に人体細胞を破壊させるほか、皮膚の深くまで及ぶことがあるので危険である。

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