クレーンの機械要素に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
1:かさ歯車はベベルギヤとも呼ばれ、平行な軸間で動力を伝えるために用いられるもので、歯のかみ合いが連続的に行われるので、動力の伝達にむらが少なく、クレーンの減速機用の歯車として最も多く用いられている。
2:リーマボルトは、ボルト径が穴径よりわずかに小さく、取付け精度は良いが、横方向にせん断力を受けるため、構造部材の継手に用いることはできない。
3:スラスト軸受は、軸の直角方向の荷重を支える軸受である。
4:歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えることができない。
5:フランジ形たわみ軸継手は、二つの軸端に取り付けたフランジをゴムブシュが付いた継手ボルトでつなぎ合わせた構造で、ゴムのたわみ性を利用して、起動及び停止時の衝撃や荷重変化による二軸のわずかなずれや傾きの影響を緩和し、軸の折損や軸受の発熱を防ぐために用いられる。
★みんなの正解率65.9%
答:5
覚えよう!
- かさ歯車はベベルギヤとも呼ばれ、互いに交わる2本の軸間で動力を伝達する場合に用いられる。
- リーマボルトは、ボルト径が穴径よりわずかに大きい。軽く打ち込んで締め付けるので取付け精度が良く、横方向の力はボルトにせん断力として作用する。このため、機械部品の位置決めや構造部材の継手などに用いられる。
- スラスト軸受は、軸の長手方向の荷重を支える軸受である。
- 歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあっても円滑に動力を伝えることができる。
- フランジ形たわみ軸継手は、二つの軸端に取り付けたフランジをゴムブシュが付いた継手ボルトでつなぎ合わせた構造で、ゴムのたわみ性を利用して、起動及び停止時の衝撃や荷重変化による二軸のわずかなずれや傾きの影響を緩和し、軸の折損や軸受の発熱を防ぐために用いられる。